建築家アレグザンダー(Christopher Alexander)は名前のない品質(QWAN)を建築で実践するための技法として「パターン言語」を提唱しました。第6回「名前のない品質とパターン言語」ではこのQWANについて、第7回は「パターンとパターン言語入門」と題して、パターン言語の紹介とそれがソフトウェアの世界に2大潮流を引き起こしたことをお話ししました。デザインパターンなどの「ソフトウェアパターン」とケント・ベックたちが提唱するXP(eXtreme Programming)をはじめとする「アジャイル開発」のルーツは、実はこのアレグザンダーのパターン言語だったのです。 今回は話題を変えて「分析と設計」について考えてみたいと思います。オブジェクト指向分析・設計と呼ばれるようにシステム開発では分析と設計は隣り合わせですが、「分析(analysis)」と「設計(design)」は本来まったく別
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