正午過ぎの池袋西口地下改札を抜け、そのままお店が無限に連なるような、賑わいの地下通路を伝って『池袋マルイ』脇から地上に出る。すると目の前から『立教通り』が始まっているので、そこにスルリと入り込む。南側の狭い歩道を、学生たちと肩を並べながら歩いて行くと、ほどなくして十月下旬には閉店してしまう「夏目書房」(2008/07/05参照)に到着した。店頭にはたくさんの『閉店SALE』のビラや『夏目書房さよなら閉店セール』のポスターが貼り出され、『30%OFF』セールが、ついに『全品50%OFF』に移行した旨が書き出されている。以前の、街の中にひっそり溶け込んでいた店頭とは一変した賑々しさに溢れている。さらに店内に入り込むと、すでに棚の所々にブランクが発生し始めており、たくさんの人が古本を眺めているではないか。古本マニアらしき人から、通りがかりのサラリーマン、それに普段はお店に近寄らぬ男女学生の姿など