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ブックマーク / wagamamakorin.client.jp (2)

  • 全アルバムレビュー 角川3人娘編 薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子

    メディアミックス戦略の草分けである80年代のカドカワ映画の象徴であり、80年代アイドルとしてみても松田聖子・中森明菜と比肩する人気を得たのが薬師丸ひろ子だ。 78年のカドカワ映画「野生の証明」の鮮烈デビューからすでにアイドルとして一躍人気をえた彼女だったけれども、その後の主演映画は「翔んだカップル」「ねらわれた学園」と続き、「セーラー服と機関銃」の公開時にはその人気が頂点に達する。 「セーラー服と機関銃」の配収成績は角川映画のヒット作である「犬神家の一族」「人間の証明」を抜き22億円に達し、当時の歴代5位に入る爆発的なヒット、デビュー曲となった主題歌「セーラー服と機関銃」も売上86.5万枚で年間チャート2位という驚異的な記録をつくる。 その後も角川映画の盆・正月のメインのプログラムで彼女は活躍、その主演映画の主題歌を歌うという形で歌手業を続けていく。84年の「Wの悲劇」を最後に彼女は角川か

  • 悲しきあしながおじさん  角川春樹とかつての美少女たち

    七十年後半と八十年前半、この10年は出版業界のみででいえば、それはそのまま「カドカワの時代」であった。 それまで、国文学中心の中堅出版社であった角川書店であったが、先代角川源義氏の逝去に伴う角川春樹の社長就任を契機に一気に書籍販拡への大勝負に出る。 戦略としてはこうだ。 まず作品のイメージの総体として「映画」を制作する。その映画をイベントとしての意味合いを付加させるべく、放送、音楽、出版を総動員する。手段としては広告の大量投下、キャッチの強いコピー、有名アーティストによる主題歌を作る。 そして、仕上げとして対象作家の権利を買い取り、全作品の文庫化、そして各書店では大々的なキャンペーンを打つ。 ヒトラ―やゲッペルスを宣伝の天才と賞していた彼は、ヒトラーが「ナチズムの民族主義」の核の周りにニーチェの超人思想やらワーグナーの音楽、未来派のアートやファッション――ナチの軍服などもそうだろう、を散り

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