本書は、これから司書教諭の資格を取得しようとする人、あるいは学校図書館を担当している人を対象に、二つのテーマを軸に書かれた小論である。第一は、学校図書館に対する社会の期待とは何か、また司書教諭をはじめとする学校図書館の「人」に課せられた任務は何かをテーマとしたものである。第二は、図書館資料を「情報」ととらえる立場から、図書館からいかにして情報を入手し、それを学習にいかに活用するか、さらにはそのことにより子どもの自主的・主体的な学習方法をいかに確立していくかをテーマとしたものである。
CA1899 – レファレンス協同データベースの登録事例から垣間見る日本のレファレンスサービス / 佐藤 翔, 吉田光男 学校図書館の情報交流紙『ぱっちわーく』の24年 ―学校図書館研究の情報源としての意義― 法政大学キャリアデザイン学部:高橋恵美子(たかはし えみこ) はじめに 『全国の学校図書館に人を!の夢と運動をつなぐ情報交流紙 ぱっちわーく』(以下『ぱっちわーく』とする)が、2017年3月、286号をもって終刊となった。創刊は1993年5月、全国の学校図書館の充実と「人」の配置を実現する夢と運動をつなぐ情報交流紙として、国の動きや各地の運動、新聞記事などを、原資料の転載も含め、丁寧に伝えてきた。『ぱっちわーく』は、全国各地の学校図書館充実運動を支えるうえでも、また学校図書館研究のための情報源としても、大きな役割を果たしてきた。『ぱっちわーく』発行を支えたのは、事務局を担当する岡山市
大阪府門真市の市立中学校が図書室の蔵書として購入したライトノベルについて、市議会で「わいせつ扇情的な描写がある」と、公費支出が疑問視されていることが15日、分かった。市教委も胸をほぼあらわにしたような表紙イラストなどから学校図書として「不適切だった」と判断し、生徒への貸し出しは当初から行っていないという。 ■女性教諭が選んだ「エロマンガ先生」「ネトゲの嫁は…」 市教委によると、問題になったのは平成27年度に購入したライトノベル計17冊(1万1千円相当)で、タイトルは「恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。」(宝島社)▽「エロマンガ先生」(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)▽「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」(同)-など。 生徒らの「ライトノベルが読みたい」というリクエストを受け、当時の図書室担当の女性教諭がインターネットで検索。人気作品を無作為に選び、内部決裁を経て注
2016年9月1日、恵庭北高等学校で「高校ブックライン」のサービスが開始されたことが、9月2日付の苫小牧民報社の「WEBみんぽう」で報じられています。 恵庭市立図書館と恵庭北高等学校とが連携して行うサービスで、同校の図書室にPCを設置して市立図書館の蔵書を検索、予約等ができるようにし、予約された本は学校に配本して生徒がそれを借りることができるというものです。 報道によると、生徒にはPCの使用の際に必要な「ブックラインカード」も交付されるとのことです。 道内初、恵庭北高でブックライン始まる(苫小牧民報社, 2016/9/2) http://www.tomamin.co.jp/20160942208 平成28年度第1回図書館協議会(恵庭市) http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1467163614707/index.html http:
2016年8月25日、NPO法人知的資源イニシアチブ(IRI)によるLibrary of the Year 2016(LoY2016)の優秀賞とライブラリアンシップ賞が発表されました。 ライブラリアンシップ賞は2016年に新設された賞で、長年にわたって地域住民や図書館員が協同し、さまざまな図書館活動を継続的に行った図書館等を称えるものです。 IRIメンバーおよび外部推薦で寄せられた53施設・団体・サービスの中から、第一次、第二次の選考会を経て、以下の4機関がLoY2016優秀賞、2機関がLoY2016ライブラリアンシップ賞を受賞しました。 ◯LoY2016優秀賞 ・オガールプロジェクトと一体での紫波町図書館 -図書館を中核としたPPPによる地域の活性化- ・伊丹市立図書館ことば蔵 -斬新な市民発イベントの図書館サービス展開- ・東京学芸大学学校図書館運営専門委員会 -データベースにより学校
明日の授業で活用可能、一人一台端末と『BEE-Together』で実現する新しい「キャリア教育」「探究学習」の形とは? 【協賛企画】CIE(一般社団法人 次世代教育・産官学民連携機構) 学校司書は、公共図書館の司書や司書教諭とは異なるため、同部会では学校司書独自の科目が必要との意見が出ていた。 新設置される3科目のねらいは、(1)学校図書館の概念や学校司書の理解(2)学校図書館での児童生徒および教職員へのサービスの基本の理解(3)情報サービスの種類などを理解し、児童生徒に資料・情報を適切に提供する能力の育成――など。学校司書に特化した内容を目指す。 平久江祐司筑波大学図書館情報メディア系教授は「科目を作れば作るほど学生の負担が増える」との懸念の声を上げた。 これに対して井上靖代獨協大学教授は「教員や司書教諭、学校司書など、学生の選択が広がる」との意見を表した。 事務局は「科目を学ぶ順番は大
2016年7月21日、国立国会図書館は、「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」を公開しました。 2014年に公開した、読み物として楽しい事例を集めた『第1集 参加館種別編』の続編にあたり、小学生向けから高校生向けまで学校現場で役立ちそうなレファレンス事例や調べ方マニュアルを選んで作成したものです。 授業で使える事例と併せて、自由研究や修学旅行に役立つ事例などを収録しています。 レファレンス協同データベース お知らせ https://crd.ndl.go.jp/reference/ ※「2016年7月21日 「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」を掲載しました。」とあります。 Twitter(@crd_tweet,2016/7/21) https://twitter.com/crd_tweet/status/7560461750
私の小学生時代の思い出です。 小学校の頃、昼休みに図書室に通うのが楽しくてしかたありませんでした。 なぜか印象に残っている本は、芥川龍之介の羅生門の絵本版とか、漫画のはだしのゲンなどでした。とにかく本を読みたくて、毎日通ったのを覚えています。 でも、昼休みにおともだちと遊ばない私を見て、それを心配した先生に注意されてしまいました。交友関係から逃げて、図書室へ通っていると思われていたのかもしれません。先生は私の母にも同じことをいっていたので、かなり気になっていたのだと思います。自分からしたら、本がたくさんあるパラダイスに通いたかっただけなのですが。 ・・・・・それで、ともだちを誘って、やっぱりこりずに図書室に通ったのでした。 *PR* 2016年5月8日に発売しました! あのね、わたしがねちゃってても、あとででいいからだっこして
先日、東京都立の学校図書館・図書室の委託の実態についての記事が注目されていた。 東京都立高校・学校図書館(図書室)、業務委託のおぞましい実態: 公共図書館(公務員)・国立大学図書館の司書になる! なぜ図書館業務を扱わないような業者だと問題視されるのか、分からない人もいると思う。実際に図書館業務に携わるパートスタッフは司書資格があり、図書館勤務経験があるのだから問題ないのではないか、と。 しかし受託会社にも専門知識が求められるのは理由がある。 私の経験から、受託会社に図書館業務の経験や知識が必要とされる事情を書いてみよう。 業務把握の問題 図書館業務をちゃんと理解していない受託会社は、仕様の理解や金額の見積もりを適切に行うことができず、非常に安い金額で受託してしまうことがある。この結果、「想定していた業務と違う」「人件費を削って帳尻を合わせた結果、パートスタッフが長続きしない」などの問題が発
いやあ、標記の議事録と配布資料を見て、ほんとうにクラクラシマシタ。 第4回議事録の冒頭の「第3回会議におきまして、加藤委員よりヒアリング団体に対し、質問を行いたい委員もいるのではないかとの御発案がありました。これに関して、武島委員より御質問がありましたので、団体からの回答と併せて簡単に御説明差し上げたいと思います。」のご説明!第3回で発表をした団体からの回答に愕然。これは、回答そのものがほんとにこんなにひどいのか?まとめ方、報告の仕方の問題なのか? ひどいという言い方は適切ではないと思われる人もいるかもしれないが、私が何をひどいと思っているかというと、結局、第3回に出てきて意見した団体が、現状との関連付けが不十分なまま提言を行なっていたということを露呈していると私には見えるのです。と同時に、「意志」や「覚悟」を私は感じない。ほんとうに学校図書館に専門職を置いて、学校図書館をよくしていきたく
今回は学校図書館の話題に触れます。発端は、図書館司書求人サイト「図書館ジョブ」で見つけた求人です。それは、東京都立高校図書室の業務委託求人です。都立高校も委託化が進んでいるようですが、その受託業者を見て唖然としました。 <急募>多摩地区/都立高校図書館の司書・司書補有資格者 光管財株式会社です。当社は都立高等学校図書館管理業務を受託している会社です。 ○勤務地: 日野市・国立市・小平市・小金井市・田無市・西東京市・東久留米市 ○業務内容: 貸出返却・レファレンス・選書・装備と多岐にわたります。 ○待遇: パートスタッフ※年度更新有 ○給与: 時給920円※交通費一日上限500円 ○資格・経験: 司書・司書補の有資格者 ※公立図書館の勤務経験者 ○就業時間: 8:00-22:00(シフト制) ○勤務開始日: 即日勤務スタート 受託業者の名前が「光管財」と書かれているので、いかにも図書館とは縁
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