車両下部は補強用の鉄板で覆う。路面の陥没、激しいでこぼこなど悪路が珍しくないインドの道路事情から生み出された。 セダンタイプで最低価格約90万円。破格の安さも徹底した現地化のたまものだ。部品の現地調達率は7割。これまでインドで生産していたカローラの5割を大きく上回る。原価が高いエンジンや変速機も現地生産する来年末には、9割に上昇。価格競争力に磨きをかける。 則武チーフエンジニアは年に50回程度インドに足を運び、1年の半分を過ごす。「現地で現地のスタッフと一緒に設計図面を書く。これがポイント。実地調査しても、日本で設計していたら安くならない」と強調する。あらゆる面での現地化徹底を図っている。 エティオスの価格は、インドの大卒初任給の約19・5カ月分。日本にモータリゼーションを巻き起こすきっかけとなった初代カローラ(1966年)は約19・9カ月分。エティオスとほぼ同水準だ。まだまだ高嶺の花のエ