京セラドーム大阪(大阪市西区)で11月3日に開幕する第38回社会人野球日本選手権(日本野球連盟、毎日新聞社主催)に、北海道千歳市の航空自衛隊千歳が出場する。自衛隊のチームは全国に六つあるが、本大会出場は初。国を守る男たちは初陣を飾れるか。【今井美津子】 選手は全員、基地の自衛官。パイロットはいないが、機体整備や資材管理のほか、地対空ミサイル・パトリオットを扱う部隊の選手もいる。珍しさから取材依頼が相次ぎ、空自は10月中旬に職場の一部を公開した。 基地を訪れると、滑走路の脇で機体整備担当の西田義則選手(27)が救難機を手でたたき、機体を点検していた。その音だけで異常が分かるという。F15戦闘機の整備が見たいと頼むと「機密が多い」(広報室)と即却下された。 野球部創部は81年。北海道にはかつて大昭和製紙北海道など強豪チームがあったが、現在はJR北海道の1強状態だ。近年は「公務員は安定している」