遺伝子が操作される、組換えられる……。そう言われてドキッとする気持ち。だれにでもあるでしょう。遺伝子組換え食品を食べるか食べないか、決めるのはあなた。その気持ちによいも悪いもありません。 でも、間違った情報に基づいて決めてしまうのはまずいのでは。 残念なことに、子宮頸がんワクチンやアトピー性皮膚炎のステロイド治療と同じように、遺伝子組換えについても科学的とは言えない情報が氾濫しています。 Nature Human Behaviourという学術誌に1月14日、とても面白い報告が掲載されました。アメリカ、フランス、ドイツの2500人あまりを調査した結果、遺伝子組換えに反対している人ほど、科学や遺伝学に対する知識が乏しく、にもかかわらず、自分はもっともよく知っている、と思い込んでいる、というのです。 今、日本では遺伝子組換えについて大きな制度変革が行われようとしています。食品パッケージへの表示方