『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下『BotW』)でも断片的に描かれていた、「100年前の大厄災が起きる直前の時代」を舞台とする本作は、発表と同時に大きな話題を呼んだ。 『BotW』でも非常に重要な出来事として描かれながらもあくまでも映像やナレーションによる描写に留まり、プレイヤーが直接ゲームを通して触れることが出来なかった世界に触れることができるという喜びもさることながら、本作には、大前提として重要な事実がある。 それは、「100年前の大厄災」において主人公サイドは敗北しているということだ。 つまり、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(以下『厄災の黙示録』)というゲームで語られる物語はいわゆる「バッドエンド」がほぼ確定となっているのである。そうでなければ『BotW』の物語は始まらない。 既にネット上では、そのような物語的な側面においても話題を呼んでいることが、本作の注目度の高さの