経営にデザインを取り入れる必要性が、この数年で強く語られるようになった。 「ビジネスにデザインが貢献する」「デザイナーのプレゼンスを向上する」言葉はさまざまだが、いずれもデザインをビジュアルを作る仕事として狭義にとらえず、より多様な価値を生み出すものとして捉えなおす必要性を訴える。 その価値認知が最高意思決定レベルまで上り詰めた状態が、経営へデザインを取り入れた状態だ。「『デザイン経営』宣言」では、“イノベーション”と“ブランド構築”の2つの観点から、その価値が述べられている。 ただ経営層で活躍するデザイナーはスタートアップを除くといまだ一握り。まだ変化の兆しが見え始めた段階にすぎない。 その中、今年8月ある企業がCDO(Chief Design Officer)を設置し、経営からデザインへ取り組む姿勢を明確にした。HR Tech領域でサービスを展開する、ビズリーチだ。 これまでも同社はデ
過去何度となく「上場」の噂が囁かれてきたメルカリ。12月22日に発表した初の研究開発組織「R4D」では、R&Dではなく、4つのD(Development・開発/Design・設計/Deployment・実装/Disruption・破壊)という意思を込めた独特のネーミングをつくり、その目的として「社会実装をする」ことを掲げている。端的に既存の日本企業にはない風土を感じる。 日本にとどまらずアメリカ、イギリスに打って出た彼らが、研究開発組織をつくろうと考えた着想と意図を、担当役員であるメルカリのチーフ・プロダクト・オフィサー(CPO)濱田優貴氏に聞いた。 (1)初の研究開発組織「R4D」を立ち上げた意図は? —— 「R4D」はメルカリの初の研究開発組織だそうですが、そもそもこれまでの社内の研究開発チームは、どういう形だったのでしょうか。 濱田:研究とプロダクトの垣根があいまいになっているという
エンジニアの越川です。 マネーフォワードの中の人を知ってもらう企画として、当社でフルタイムのRubyコミッターを務める卜部昌平がマネーフォワードのエンジニアにインタビューする企画、マネーフォワードエンジニアインタビューを始めました。 今回は第一回として、なぜか公認会計士試験2次試験に合格している、エンジニアでもありMFクラウド会計のプロダクトオーナー谷口のインタビュー記事です。 日時 2016年 6月 29日 (水曜日) 語り手 谷口徹(MFクラウド会計プロダクトオーナー兼エンジニア) 聞き手 卜部昌平(Ruby開発者) ガヤ芸人 越川直人(書き起こし・エンジニア) 青木香菜子(広報) 小川昌之(人事・写真担当) 谷口徹インタビュー たまたま住んでいる家の近所にマネーフォワード 卜部 とりあえず。 谷口 これは突然なんか話し始める感じですか。 卜部 何から始めますか。 谷口 そうですね。
「ソニーには、混沌とした秩序があった」 発売から15年以上が経過する今でもファンがいて、まだAIBOを使い続けているユーザーもいます。そんなに愛されていた製品なのに、撤退するという選択は、井深(大、ソニー創業者)さんや盛田(昭夫、ソニー創業者)さんが健在であればしなかったのではないでしょうか。 土井:「ソニーには、混沌とした秩序があった」と江崎玲於奈(かつてソニーに在籍していたノーベル物理学賞受賞者)さんが言っている。 混沌とした秩序が、現場の活力を生む「フロー経営」と私が呼んでいる状態にあったということ。それが過去のソニーにおける躍進の全てだった。創業以来、混沌とした秩序の中でソニーのフロー経営が続いていた。 「フロー」という言葉は米国の心理学者、ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱した概念なんだ。「フロー」の状態に人間が入ると、その時に手掛けている作業に完全に没頭して作業がはかどる精神状況
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