Chihiro ItoOpenJDK Commiter, Application Services Solution Architect at Red Hat, ex-Oracle Groundbreaker Advocate
オラクルのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、クレイ・マグワイクがOracle CloudWorldで発表した新しいクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームにより、プロバイダーは、自社のサービスと並行して、あらゆるクラウドサービスを顧客に提供できるようになります。
Table of Contents 1. 環境 2. JVMのスタック領域について 3. Javaスレッドのスタックページ構成 4. HotSpotの実装 4.1. glibc guard page 4.2. HotSpot Guard Pages 4.3. Normal Stack 5. スタックサイズの制御 6. ulimit -sの影響範囲 7. -Xssと-XX:ThreadStackSizeの違い 8. 参考 1 環境 本記事の内容は以下環境を前提としています。 GNU/Linux x86_64 OpenJDK 64-Bit 1.7.0_xx 2 JVMのスタック領域について -Xss 、 -XX:ThreadStackSize パラメータ値と ulimit -s リソースリミット制限値を混 乱している記事を見受けたため、HotSpotの中身を調べることにしました。 結論を先に、
2017年9月に登場したJava 9以降、Javaは6カ月ごとに「フィーチャーリリース」と呼ばれるメジャーアップデートが行われています。Java 13は、今年3月に登場したJava 12に続くメジャーアップデートです。 Java 13のおもな新機能は、Application Class-Data Sharing機能を拡張した「Dynamic CDS Archives(JEP 350)」、ZGCガベージコレクタを改善し使われていないヒープメモリを返却する「ZGC: Uncommit Unused Memory(JEP 351)」、Project Loomの一部として既存のSocket APIを再実装した「Reimplement the Legacy Socket API(JEP 353)」、Switch式を可能にする「Switch Expressions(JEP 354)」(プレビュー)、J
最近 JVM のヒープ領域とパラメータ、そしてコンテナの関係について調べてました。 案外まとまった情報が少なかったので簡単にまとめました。 Java のヒープサイズを設定 まずは Java のヒープサイズについて簡単なおさらいです。 本番環境で Java アプリケーションを運用する上で、JVM のヒープサイズを決定するのは非常に大事なポイントです。 ヒープ領域の最大サイズを大きくすればガベージコレクション (GC) の回数は減らすことができますが、 必要以上に大きくしすぎると無駄にリソースを消費したり、OOM killer で OS にプロセスを終了させられます。 JVM が使用できるヒープサイズは、Java API の Runtime.getRuntime().maxMemory() で確認できます。 また java の起動オプションに -XX:+PrintFlagsFinal オプショ
LINE株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。 LINEヤフー Tech Blog こんにちは。私は、Service EngineeringチームでSRE(Service Reliability Engineer)の業務を担当しているYongChan Kwonです。チーム名や業務名から分かると思いますが、一つの業務を担当するよりは、サービスのライフサイクルにおいてインフラ、開発、サービス技術の間で発生しうる死角を補う役割を担っています。 2018年、オラクルのライセンス体系が変更され、2019年1月以降は無料でOracle JDKを使用できなくなりました。そこで、LINE内部ではOpenJDKへの移行に向けて必要事項や検討項目を事前にまとめるため、TF(task force)を立ち上げました。また、その作業内
どうも!@yokotaso です! 2018/05/26のJJUG CCC 2018で「ざっくりわかった気になるモダンGC入門」というタイトルで登壇させていただきました。 現在開発中の新しいGCアルゴリズムをざっくり理解することをテーマに発表しました。 発表練習用に作ったカンペの内容を公開します。ブックマークコメントでもツイートでも感想を書いていただけると喜びます! 発表資料は、speakerdeck にあります。はじまり〜はじまり〜 はじめに 今日はざっくりわかった気になるモダンGC入門というお話をさせていただきます。 現在開発中のGCアルゴリズムの全体像を理解してもらうことを目的としたセッションです。よろしくおねがいします。 さて今日のアジェンダですが、まず簡単にこれまでのGCを復習した後に新しいGCが必要になってきた背景について少し話します。 次にShenandoahGC、ZGC、E
自分が使うコマンドをうっかり忘れるときがあるのでその備忘録のために、開発の流れとそこで使ってる内容をメモ。 公式のガイドはこちらを参考にしてください。The OpenJDK Developers' Guide – Index OpenJDK の開発は以下のような流れで行います。 バグを上げる 開発の準備 OpenJDKのソースをダウンロード jtregをダウンロード webrevをダウンロード パッチを書く ビルド jtreg のビルド OpenJDKのビルド テスト 自分が書いたテストを実行 レグレッションテスト レビューの作成 webレビューのアップロード レビュー依頼 コミット・プッシュ ユーザ情報を追加 コミット チェンジセット作成とアップロード 連絡 コミッターになったら Submitリポジトリからソースを取得 Submitリポジトリの設定を変更 SSH クライアントに鍵を登録
上記の通り、フェイルオーバー発生直前には RegistryAdminService という名前の thread が、全 thread 数のほとんど (97.6 %) を占めていたことがわかりました。 1-8. RegistryAdminService Thread 今度は、「この RegistryAdminService thread はどのようなものであるのか」を確認することにしました。この名前の thread は RMRegistryService クラスにおいて、以下のいずれかのイベントハンドリング処理で生成されることがわかりました。 RMStateStore への Application 情報の登録時( eventType = RMStateStoreEventType.STORE_APP のイベント発生時)に、 RegistryAdminService thread を生成して、
AWS Open Source Blog Introducing Amazon Corretto, a No-Cost Distribution of OpenJDK with Long-Term Support Update! Amazon Corretto became Generally Available on January 31st, 2019. Java is one of the most popular languages in use by AWS customers, and we are committed to supporting Java and keeping it free. Many of our customers have become concerned that they would have to pay for a long-term sup
Java 11正式版がリリース、本バージョンからOracle JDKのサポートは有償に。OpenJDKで無償の長期サポート提供は現時点で期待薄 Java 11正式版がリリースされました。 Java 11は2017年9月から始まった6カ月ごとのJavaバージョンアップサイクルからちょうど1年となるバージョンであり、また2014年3月に登場したJava 8以来、4年半ぶりに長期サポート(LTS:Long Term Support)対象となるバージョンでもあります。 JDK 11 General Available Release is Out! #OpenJDK #JDK11 Download: https://t.co/GxeXcyGUiv Release Notes: https://t.co/h5tqx7d9U5 pic.twitter.com/XByIzINXCj — Java (@j
Java 11 has recently been feature frozen and contains some really great features, one in particular we’d like to highlight. The release contains a brand new Garbage Collector, ZGC, which is being developed by Oracle that promises very low pause times on multi-terabyte heaps. In this article we’ll cover the motivation for a new GC, a technical overview and some of the really exciting possibilities
JVM (Java 仮想マシン) には DNS の名前解決の結果をキャッシュする挙動が備わっている。キャッシュするだけならいいのだけれど、このキャッシュでは DNS の TTL を無視してキャッシュするため、名前解決の結果が変わっても JVM からの接続先が切り替わるまでに(TTL から想定される時間以上に)時間がかかる、あるいは全く切り替わらないということがある。この挙動やその制御について調べたので、その話をする。 (以下の話題では Oracle JDK および OpenJDK を対象にして論じるので、それ以外の JVM 実装でどうなってるかは調べていない。適用できる箇所もあればそうでない箇所もありそう) 背景・解説 これらのデフォルト値は名前解決成功時は セキュリティーマネージャーがインストールされている場合のデフォルト値は -1 (ずっと) で、セキュリティーマネージャーがインストー
この記事は Java Advent Calendar 2014 の一日目の記事です。 先日の JJUG CCC 2014 Fall で CMS GC について話してきました。 結構遅めの時間帯にも関わらず、200人規模の部屋がいっぱいに埋まるぐらいの盛況振りで、みなさんGCにお困りなんだなあと実感しました。スライドは以下に公開しています。CMS GC の挙動から GC ログの読み方、どういうケースが厄介なのかを紹介しているので是非ご覧ください! Concurrent Mark-Sweep Garbage Collection #jjug_ccc from Yuji Kubota 嬉しいことにセッションの反応は良かったのですが、「遅めの時間帯で頭も疲れてるとガチ話辛い」という声もあったので、今回は CMS GC について比較的重要な点についてだけ簡単におさらいしたいと思います。 オプションに
package test.example; import javax.jws.WebMethod; import javax.jws.WebParam; import javax.jws.WebService; import javax.jws.soap.SOAPBinding; @WebService @SOAPBinding(style = SOAPBinding.Style.DOCUMENT, use = SOAPBinding.Use.LITERAL, parameterStyle = SOAPBinding.ParameterStyle.WRAPPED) public class HelloWorld { @WebMethod(action = "sayHello") public String sayHello(@WebParam(name = "name" ) String
JVMにチューニング項目は多々あれど、プロダクションで運用する際に予めおさえておきたい項目をまとめてみるエントリです。*1 勿論、OSもJVMもデフォルトである程度のパフォーマンスは発揮でき、計測を伴わないチューニングは悪手であることはよく知られています。 しかし、設定しておかないとパフォーマンスにそのまま影響すると分かるものを調べないのは裸で戦場に赴くようなものです。*2 どんな項目をどう変更すれば良いのか知っていることは重要な武器なのです。 なぜ調べるのか 今回、チューニングポイントを調べるにあたって、私のモチベーションはどこにあるのかを考えると、以下の要件を満たしたいということがあげられます。 アプリケーションとして求められる品質水準として動作する → 性能目標 異常時に事象を追うことができる ここでいう品質水準・異常とは、パフォーマンスが明らかに低い、アプリケーションがクラッシュす
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