オーストラリア連邦政府の気候変動・エネルギー省は4月13日、同国の水素産業の現状を示す報告書「State of Hydrogen 2022」を発表した。水素関連プロジェクトの進捗状況の評価や、他国の取り組みとの比較、今後に向けた道筋を示している。連邦政府は「国家水素戦略(2019年)」の策定以降、その進捗を評価するため、同様の報告書を2021年12月に初めて公表した(2021年12月13日記事参照)。今回はその後の進捗をまとめた2回目の報告となる。 報告書によると、国内には既に進行中の水素関連プロジェクト(公表済み)が100件以上存在し、それらの投資額の合計は2,300億~3,000億オーストラリア・ドル(約20兆9,300億円~約27兆3,000億円、豪ドル、1豪ドル=約91円)になる可能性があるとした。また、世界の公表済みのクリーン水素プロジェクト(注)のうち、約40%がオーストラリア