【読売新聞】 新型コロナウイルスの感染予防を狙った鼻噴霧型のワクチンや予防薬の開発が進んでいる。現行のワクチンは重症化を防ぐ効果は高いが、感染を完全に防ぐわけではない。今後、感染力がさらに強い変異ウイルスが 蔓延 ( まんえん )
7月19日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として特例承認された、抗体カクテル療法(カシリビマブおよびイムデビマブ。製品名はロナプリーブ)。一向に出口が見えない新型コロナ感染拡大に一石を投じる治療として注目が集まっている。 まずは、この抗体カクテル療法を受けた人の声を紹介したい。 「点滴した翌日は熱が高いままでしたが、夕方には体が少しラクになり、翌日には熱が完全に下がっていました。処方してもらった解熱薬も2日目からは飲まなくても大丈夫でした。劇的によくなったという印象です」 「どこで感染したか心当たりがまったくない」 こう話すのは、都内在住の男性会社員の渡辺武さん(仮名、48歳)だ。8月中旬に新型コロナへの感染が確認された。渡辺さんはほぼ毎日テレワークで、8月に出社したのは2回だけ。その2回目の出社の4日後に熱が出た。日ごろから政府が勧める感染対策を守って近所ぐらいしか出歩かず、外食も家族
さまざまなタイプの変異した新型コロナウイルスが、細胞に結合するのを防ぎ、感染を防ぐことができるとする中和抗体を人工的に作ることに成功したと、富山大学などの研究グループが発表しました。 製薬会社と連携し、治療薬としての開発を目指したいとしています。 これは富山大学の研究グループが16日、会見を開いて明らかにしました。 研究グループでは、新型コロナウイルスに感染して回復した患者の血液から、抗体を作り出す免疫細胞の「B細胞」を取り出しました。 そして、このB細胞の遺伝子を組み換えて抗体を作らせることで、特に感染を防ぐ力が強い中和抗体を、人工的に作り出すことに成功したとしています。 研究グループによりますと、この中和抗体は、体の中で新型コロナウイルスが細胞に結合するのを阻害する働きがあり、軽症や中等症の患者に投与すれば重症化を防ぐことが期待できるとしています。 さらに、現在確認されているほとんどの
新型コロナウイルスへの感染を防ぐ「抗体」は体内でどこまで持続するのか。去年、感染して回復した人の9割以上は、感染を防ぐために必要な量の「中和抗体」が、1年たっても体内に残っていることが横浜市立大学などの研究グループの調査で分かりました。 「抗体」はウイルスに感染した人の体内にできるたんぱく質で、このうち「中和抗体」はウイルスの働きを抑え、感染を防ぐ力があるとされています。 横浜市立大学などの研究グループは、去年2月から5月までに新型コロナウイルスの「従来株」に感染し、その後回復した20代から70代の合わせて250人を対象に、「中和抗体」が体内にどこまで残っているのか調査しました。 その結果、従来株に対する「中和抗体」は、感染から1年たっても軽症や無症状だった人は96%、重症や中等症だった人は100%の人で感染を防ぐために必要な量が体内に残っていることが分かりました。 一方、変異株の感染を防
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