メモリカード、HDD応用製品等に記録されたデータが機器やメディアの譲渡や廃棄の際に流出したり、それを悪用されてトラブルに発展するという事例が報道されております。当協会では、情報機器等のデータ消去に関しましてユーザに技術的な情報をご提供することにより、こうしたトラブルの発生を防止したいと考え「情報機器等のデータ消去に関する注意事項」をまとめました。 情報機器のデータ消去の仕組み 情報機器に記録される情報は、記録したデータの管理エリアと、データ本体の2つのエリアに分けて記録されています。データの有無はこの管理エリア情報によって判断されます。 一般的なデータ消去行為は、管理情報の中のデータ有効/無効の判定部分のみが有効から無効に書き換えられます。見かけ上はデータが消去されたとしても、記録データ本体はそのまま残っています。この状態では、通常の機器の利用方法では読取ることはできませんが、特殊な方法を