4月30日安倍総理がアメリカ議会でスピーチを行いました。 その評価について、歴史に残る名スピーチだ、 アメリカにおもねりすぎていて気持ちが悪いなど、やはり賛否両論があります。 内容の善し悪しについては、立場によって異なると思うので、私は内容については触れず、スピーチライターという実際にスピーチを作っている立場から、このスピーチは技術的にどういうものだったのかについて考えたいと思います。 【アメリカと一体化するほどの共感を】 スピーチを作り始めるとき、明確な目的が必要になります。政治であれば具体的な法案を可決することや、票を集めること。ビジネスであれば、売り上げを上げることや、部下の士気を高めることなどです。目的が曖昧なスピーチは、言葉のまとめ方が曖昧になり、説得力を出していくことがとても難しくなります。 今回の安倍総理のスピーチは、非常に明確な目的を持っているように感じました。それは、アメ