コロナショック下の世界と日本:グレート・リセットの時代 一般財団法人 国際経済連携推進センター 理事長 政策研究大学院大学理事・客員教授 【2021/5/24】 掲載日:2021年5月24日 一般財団法人 国際経済連携推進センター 理事長 政策研究大学院大学理事・客員教授 日本経済研究センター参与 JETRO運営審議会委員 小島 明 中国湖北省武漢で新型ウイルスが検出されたのは2019年12月末。翌2020年1月には日本国内での感染者が確認されたのをはじめ、感染は急激な勢いで各国に波及し、深刻なパンデミックとなった。世界経済はIMF(国際通貨基金)が『グレート・ロックダウン』と呼ぶ中、各国間、業種間、各種階層間などで様々な「格差」を生みながら、1930年代の大恐慌以来という大不況に陥った。2020年の世界経済の成長率はマイナス3.3%まで落ち込んだ。様々な分野での格差拡大は、経済・社会がK