ローマ法王ベネディクト16世がアフリカ歴訪の途上、エイズウイルス(HIV)感染予防につながるコンドーム使用に反対の立場を明確にしたことに対し、世界保健機関(WHO)や各国政府、一部カトリック教会から「非科学的」「人命軽視」との批判が相次ぎ、法王庁(バチカン)は19日までに釈明に追われた。 法王はナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の存在を否定する発言をした司教らの破門を解除したことについて「間違い」だったと、異例の謝罪をしたばかり。 法王は17日、ローマからカメルーンに向かう機中で「コンドームを配ることではエイズ問題は克服できない」と語った。コンドームが不特定多数との性交渉を助長するとの理由などから使用に反対した発言だった。(共同)