街頭でマイナ保険証の廃止を訴えてチラシを配る人たち=東京・JR新宿駅南口で2023年7月1日午後2時3分、山崎明子撮影 マイナンバーカードを巡るトラブルが後を絶たない。制度への信頼が揺らぎ、カードを役所に返す人も続いていると聞く。そんな中、ツイッター上で<マイナカードを返納することにした>という投稿が目に留まった。リアルな声を聞きたくて投稿者に連絡を取り、東京都内の区役所に返しに行くところに同行させてもらった。 6月下旬の午後。待ち合わせ場所の区役所入り口にやってきたのは、出版社勤務の谷川茂さん(59)だ。「じゃあ、行きましょうか」。促され、1階の戸籍住民サービス課に向かった。 「マイナンバーカードを返納したいのですが」。谷川さんが案内係の職員に伝えると、「顔写真入りのカードですか? おかけになってお待ちください」。職員から受付番号票を渡され、フロアに並んだパイプ椅子に座って待っている間、
粟島の玄関口となる船着き場。観光案内所が入る正面の建物が島のランドマークになっている=粟島浦村の内浦地区で2023年6月20日午後4時44分、中津川甫撮影 新潟沖の日本海に浮かぶ粟島の新潟県粟島浦村は4月末、総務省の調査でマイナンバーカードの交付率が100%になった。全国1741市区町村で初めて。マイナカードを巡っては、別人の情報がひも付けされるなどトラブルが相次いでいるが、粟島浦村ではなぜ申請が増えたのか。現地を訪れ、村民に尋ね歩いた。【中津川甫】 6月下旬、県北部の村上市の岩船港から船で北北西に約1時間半。水平線の先に草木の深緑に覆われた箱庭のような粟島に着いた。東西4・4キロ、南北6・1キロで、周囲わずか23キロの漁村。穀物のアワのように小さいため、粟島と名付けられた説が伝わる。 村の人口は6月1日時点で168世帯324人(男159人、女165人)。65歳以上の高齢者は4割を占め、「
河野デジタル大臣は、2026年中を視野に導入を目指す新しいマイナンバーカードについて「仕様によっては、新しい読み取り機が必要になるという可能性は当然ある」との認識を示しました。新しいカードに切り替える理…
「マイナンバー情報総点検に関する関係府省担当課室長説明会」に出席し発言する河野太郎デジタル相=東京都千代田区で2023年6月30日午後5時2分、宮間俊樹撮影 マイナンバーをめぐるトラブルが収まらない。政府は原因と再発防止策を探る総点検を始め、河野太郎デジタル相がその中核を担っている。しかし、河野氏の強気な言動が各所に波紋を広げ、無用の炎上を巻き起こすこともあった。なぜ、河野氏は対応に失敗したのか。デジタル庁担当記者の私には、守勢を苦手とする河野氏の弱点が露呈したように見える。 河野氏の「本音」は? 5月からデジタル庁担当になって以降、毎日のようにマイナンバーをめぐるトラブルを報じてきた。担当閣僚である河野氏は記者会見などで「申し訳ない」と繰り返しているものの、その表情から悪びれた様子はあまり感じとれない。 国民の怒りが渦巻く中、なぜ、ひょうひょうとしていられるのか。それが不思議だった。その
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