2016年にフィンランドではじまった実証実験をきっかけにMaaSの概念は世界中に広がりました。なぜフィンランドはMaaSの導入に踏み切ったのでしょうか? 当時、同国が抱えていた交通事情とともに、先進的なMaaSアプリとして知られるWhimの特徴を紹介します。 世界で導入への動きが加速しているMaaSですが、2016年にその第一歩を踏み出したのは、北欧のフィンランドでした。なぜフィンランドはMaaSの実証実験をはじめたのでしょうか? また、MaaSを実現するためには、さまざまな障壁を取り払う必要があります。それらをどうやって克服し、推し進めることができたのでしょうか? 同国で開発された先進的なMaaSアプリとして知られるWhimは、その後ベルギーのアントワープ、イギリスのバーミンガム、オランダのアムステルダム、そしてシンガポールなどでも、現地企業と提携する形で実証実験が進められています。フィ
世界初のMaaS事業者、MaaS Global社が提供するアプリ「Whim」が2020年日本で始動。アディッシュプラスが日本でのカスタマーケアを担当 アディッシュ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 江戸 浩樹、証券コード:7093)の子会社であるカスタマーリレーション事業を展開するアディッシュプラス株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役 石川 琢磨、以下アディッシュプラス)は、フィンランドに本社を置くMaaS Global社が提供するMaaSアプリ「Whim(ウィム)」の日本でのカスタマーケアを担当します。 MaaSアプリ「Whim」について フィンランド・ヘルシンキ発、MaaS Global社が提供する本格的なMaaSプラットフォームである「Whim(ウィム)」は、統合的 MaaSアプリとして世界で初めて MaaSのコンセプトを実現し、複数国・都市でサービスを提供しています。「W
大都市の激しい交通渋滞、自動車から吐き出される温室効果ガス、高齢で運転ができないなど……そんなさまざまな問題を解決する次世代交通システムとして、いま世界中で脚光を浴びているのが「MaaS(マース:Mobility as a Serviceの頭文字を取ったもの)」だ。直訳すると「サービスとしての移動」。いったい、どんなシステムなのだろうか。他国に先駆けて、2017年にMaaSをスタートさせたフィンランドの様子なども紹介しながら解説していこう。 MaaSとは? MaaSとは、バス、電車、タクシーからライドシェア、シェアサイクルといったあらゆる公共交通機関を、ITを用いてシームレスに結びつけ、人々が効率よく、かつ便利に使えるようにするシステムのことだ。すでにヨーロッパでは本格的な取り組みがスタートし、日本でも鉄道会社や自動車会社などが中心となって研究が始まっている。では、MaaSが普及すると、私
トヨタ自動車が昨年の11月から福岡市の周辺地域において西日本鉄道と実施しているmy route、日立製作所とJR東日本のRingo Pass、小田急電鉄が「駅すぱあと」のヴァル研究所と連携して始める予定のMaaSなど、日本版MaaSは、すでに乱立の様相を呈しています。JR東日本は、小田急電鉄や東急電鉄との連携も発表しています。乗換案内アプリを提供するジョルダンも、経路検索やチケット購入をスマホアプリだけで完結させる「モバイルチケットサービス」の提供を計画しています。 先日、Whimのインパクトを評価した報告書「WHIMPACT」が公開されました。デンマークのコンサルタント会社Rambolが、WhimのオペレータであるMaaSグローバルから提供された2018年の一年間のデータを分析したものです。この報告書は、そのWhimユーザーのデータをヘルシンキの住民全体の統計情報(以下、ヘルシンキ住民)
マイカー通勤の車が道路にあふれ朝夕には大渋滞が―。世界の多くの都市が頭を痛める大問題をスマートフォンのアプリを使って解決しようとする街が出てきた。その先進地が北欧のフィンランドにある。 首都ヘルシンキの中央駅を出ると、路面電車(トラム)、バスが走り、地下鉄の駅もあった。駅前広場には貸自転車も。これらに加え、タクシーまで「定額」乗り放題にしてしまう利用者に優しい改革が進んでいる。 ▽ユーザー目線 「今日はレンタサイクルを使っての出勤です」。ハッリ・ニーミネン(36)が会社近くの駐輪場でスマホのアプリ「ウィム」を見せてくれた。地図に目的地を入れれば、バス、トラム、徒歩など利用できる全ての移動手段とかかる時間、料金が一目で分かる。 日本にある経路検索や乗り換え案内のアプリに似た感じだ。異なるのはそのまま予約やチケットの購入ができ、毎月の定額制も選択できることだ。サービスデザイン会社に勤めるニーミ
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