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ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (7)

  • 『史群アル仙のメンタルチップス 不安障害とADHDの歩き方』 - 紙屋研究所

    タイトルにある通り、不安障害、ADHDを抱えた作者の自伝であり、「メンタルチップス」、つまりメンタルの面でのちょっとした(自分流)対処法である。 うまく学校や社会になじめず、生活が破綻し、死ぬ直前まで追い詰められる様は『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビを思い出す。 ただ、永田カビの方を読んだときは永田の苦悩の天よりも、性が自分を解放するカギになっていて、「フーゾク」(この場合「レズ風俗」)がその解放の契機となる可能性について驚かされた。そしてそれは説得力があった。 史群アル仙(しむれ・あるせん)の書については、もっとまっすぐに、障害をもった自分がどう社会に「適応」するのか、という点が読む者に伝わってくる。 ぼくが興味を持ったのは、第29話「ADHD、働く」である。 ADHDと診断されても、「何か変わるワケではありません」(書p.129)。つまり、そのまま職場がその診断を

    『史群アル仙のメンタルチップス 不安障害とADHDの歩き方』 - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2017/05/22
    会社側も、収益を最大にしようとすれば、柔軟な労働契約(≒合理的な配慮)をする動機はあるんだよね。ほんとうは。
  • 偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - 紙屋研究所

    ああ、だれか教えてほしい。コメント欄かツイッターで返信を。 いまぼくは、無料塾で中学2年の数学を教えている。 無料塾というのは、カネをとらずに小中高の生徒が集まり(うちは小中しかいないが)、講師もボランティアで教えるというもの。教育貧困克服の一つの回路と考えて、その支援に力を入れている。 ぼくが参加しているのは、基は小中学校生の「宿題をやる会」みたいな感じで、そこでごく数名が講師にわからない点を聞いているみたいな風景。 ぼくは大卒だけど、家庭教師の経験がない。 だから、教え方に関してはド素人である。 いや、「教え方のド素人」というのは、冷や汗が出るよな、とつくづく思った。 今日苦戦したのは、こういう問題だった。 その子は次の問題を「わからない」と言ってきた。 (問題) 正さんは「偶数と偶数の和は偶数である」ことを説明しようとして、次のように説明した。 ・mは整数である。 ・ゆえに2mは

    偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2014/05/31
    むしろパターン暗記でも良いと思う。2つの連続していない偶数なら2nと2mで表す。2つの連続している偶数なら2nと2n+2で表す。枚挙的な暗記から本質をつかむ子と、逐次的に理論を追ってつかむ子がいるので。
  • 菅直人『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』 - 紙屋研究所

    原発事故に備えて防災計画を自治体につくらせるべく、原子力規制委員会が防災指針をしめした。福島原発級の事故が起きたとして、30キロ前後がヤバい、と。んで、平均的な風とかそういうものでのシミュレーションを出して、それでうちの町が入ったとか入ってねえとか、いやあれ間違いでしたとか言ってる。 さらに、そういう想定にもとづいて、避難訓練とかやっちゃったりして、参加した人が「こんなに車がスイスイ走れるわけねーだろ」とかボヤいている。 何なんだこれは。 ストレートにいうと、原発事故がなんで福島級で打ち止めみたいな話になってんだ。 シミュレーションで、うちは入ったとか入らないとか、法律的な準備からいうとたしかにそれは大ごとなんだろうけどさあ。原発事故ってそういうもんじゃないだろ。 お前らはナニか、原子炉に人格があって、「おれ今から事故るけど、やっぱ、防災指針のとおりに事故って、放射性物質も指針にそって拡散

    菅直人『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』 - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2013/09/09
    これ、読んでみたい。知るべきことがきっと多いはず
  • 加納朋子『七人の敵がいる』 - 紙屋研究所

    「ボランティア」という名の強制 加納朋子の『七人の敵がいる』は、出版社でバリバリ仕事をこなすが、キツいモノ言いしかできない子育て中の母親が、PTA、自治会、学童、少年スポーツといった「ボランティア」の役員に引きずり込まれていく様子をコミカルに描いた小説である。 冒頭で小学校に入学し、さいしょにPTAの係など断じて引き受けられないと主人公・陽子が宣戦布告するシーンがある。 「そうは言っても」別な保護者が発言した。「現実に一児童につき役員二度という決まりがあるわけじゃないですか。みんながあなたのようなことを言い出したら、PTAなんて成り立たないじゃないですか」 「成り立つ必要があるんですか?」ごく冷ややかに陽子は言った。「見たところ、いらない仕事もずいぶんあるみたいですけど? 整美委員の花壇の世話なんて、なんで保護者がこんなことする必要があるんです? 成人委員の保護者向けレクリエーションだって

    加納朋子『七人の敵がいる』 - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2012/04/23
    なんだこのリアルさ。 と実体験が無いのに言ってみる。 /トップに立つのが苦手な人って居る。「分をわきまえてる」ひとに無理やりやらせて、残念な結果になった事例ってあるもんなぁ、と。小さいグループだと。
  • 「日本でチェルノブイリのような事故は起こり得ません」 - 紙屋研究所

    9月22日(2011年)に九州電力への要請行動があったので参加した。主催は「市民が主人公の福岡市をめざす市民の会」である。玄海原子力発電所の1号機の廃炉や、2・3号機の再稼働の中止など5項目を求めたものだ。 ぼくは常々、九州電力が発行している「原子力発電所についてご説明いたします。【安全性】編」というパンフレットを依然として普及していることに疑問をもっていたので、そのことを聞いてみた。 このパンフレットは、2011年9月23日現在でも「九電エネルギー館」に大量におかれていた。なんか写真が人質事件のときみたいになってますがw パンフレット、といっても三つ折りでA4になるリーフレットのような簡単なもので、そこにコラムとして「日でチェルノブイリのような事故は起こり得ません」という見出しの記事がある。 1986年、チェルノブイリ原子力発電所で、安全設計上の欠陥や運転員の規則違反などが重なったため

    yukkie_strike
    yukkie_strike 2011/10/02
    レベル7の事故は起きたじゃないか、という論旨は判る。住民からすれば一緒だろう。ただ、水素爆発止まりだった福島と爆発火災のチェルノブイリではやっぱり違うわけで、切り分けないと論法として筋が悪いように思う
  • 安斎育郎『増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染』 - 紙屋研究所

    学習会でとまどう人びと 福島原発の事故以来、左翼組織の中で、なぜかドシロウトのぼくが原発や放射線被害の問題の学習会のチューターをつとめることがある。もちろん専門家ではないので問題の骨格を知るための入門という位置づけだ。 その学習会の場で、ICRP(国際放射線防護委員会)の見解を紹介し、低線量の放射線であってもガンになる確率はあるものとみなされる、としゃべる。安全基準というものは存在せず、「がまん量」なのだ、という話である。 たとえば共産党の機関紙誌にも放射線問題の専門家としてしばしば登場する野口邦和(日大学専任講師)の見解を紹介する。 暫定規制値はあくまでも事故時の緊急対応措置だということを理解する必要がある。メディアは安全基準などという言い方をしているが、安全基準ではない。被曝線量は低ければ低いほどよいというのが通説だ。暫定規制値は、いわば“がまん基準”であり、放射性核種が大規模に漏れ

    安斎育郎『増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染』 - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2011/08/22
    このひとの書評を読むと、その本を読んでみたくなる。
  • 血まみれの夏祭りのこと - 紙屋研究所

    団地の夏祭りが終わった。 自治会長として年間最大の懸案が片付いてほっとした。 午後9時頃おわって、後片付けをみんなでしていて、ぼくは電気のドラムコードなどをしまって戻ってきたら、みんなが遠巻きでみているその向こうで誰かが誰かを大声で怒鳴りつけ殴っているではないか。 ケンカかと思い、すっとんでいくと、焼き鳥を手伝ってくれた17歳の少年がオッサンに殴られ、血まみれになっている。少年が因縁をつけられたのかと思って「ちょっと、もうやめてくださいよ」と止めると「なんじゃお前は!」とすごむ。「俺はこいつの父親じゃ!」と再び少年を殴る蹴る。 父親かよ! 「血まみれじゃないですか。やめてあげてくださいよ」と再度静止したが、「これがうちのやり方じゃ! なんじゃ文句あるんか、お前! 家に来るか!」とにらみながら少年をひきずっていく。 「小言を言うのはけっこうですが、手はださないでくださいよ」とまたたしなめると

    血まみれの夏祭りのこと - 紙屋研究所
    yukkie_strike
    yukkie_strike 2011/07/31
    文を読む限りは明らかに暴行or傷害だし、虐待だけれど、とっさの判断は難しいもんね。身近であればあるほど。後からでも通報したのは極めて正しいと思う/住所も聞かない児相の姿勢はちょっとどうなのかな。
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