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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (9)

  • 「偉い男」ほど厄介なことになる - ohnosakiko’s blog

    父が入居している有料老人ホームの、介護士の人に聞いた話である。 「施設に入って認知症が急速に進むのは、女性より男性です。その中でも多いのが、会社の社長さんとか学校の先生。社会的には「偉い立場」で、ずっとこれまで自分が指図する側で来た人ですね。それが、環境が変わって人から看てもらうようになった時、気持ち的に自分の立場を受け入れられなくて、おかしくなってしまう」。 そうでしょうとも‥‥と、父を見ていて思った。 社長さんはどうなのか知らないが、教師は現在、大昔に言われたような「偉い人」ではない。「先生」が「先生」というだけで一応尊敬の眼差しで見られた時代は、とうに過ぎ去った。でも今、老人ホームにいる人は「先生がまだ偉かった時代」を生きてきた人である。89歳の父はまさにその典型だろう。 高校教師を長年勤め、頭のてっぺんから足の先までガチガチの先生気質だった父。家族の上にも父親兼教師として君臨してき

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  • 好きなアーティスト、嫌いなアーティスト - ohnosakiko’s blog

    前の記事のUst発言起こしの部分で持ち出されている「美大生の好きなアーティスト、嫌いなアーティスト」というのを、自分の講義(名古屋芸術大学での「ジェンダー入門」)を受けている学生対象でやってみた。 講義題に入る前に、出席票の裏に書いてもらう。1. 書くのは強制ではない、2. 美術周辺のアーティスト限定、3. 集計してブログで紹介するかもしれない、ということを伝えてある。 133人のうち7割方がデザイン科の学生で、また1年生が7割くらいを占める。*1回答したのは70人。 集計したが「得票数1票」が非常に多いので、見た目にわかりやすくするため、日人(戦後生まれのアーティスト(画家、美術家として紹介されている人)/戦前生まれのアーティスト/イラストレーター/マンガ家、アニメ作家/デザイナー)、外国人(同じ)の順に並べた。※はそれらに分類できない人。 なかなかカオスです。 ●好きなアーティスト

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    yuyol
    yuyol 2013/10/14
  • ラッセンは「宗教画家」であり「インサイダーアーティスト」 - ohnosakiko’s blog

    またラッセンかと言われそうだが、一つ前の記事「美術史は歴史修正主義のカタマリ」に、ブックマークコメントでツボにはまる補足説明が入ったので書いておきたい。 Midas ↓美術史家としての立場から補っくと「ラッセンが正統文脈の美術史見直しに入らなかった」のはその『ニューエイジ』が示すように宗教画(イコン)家だから(美術史の系統樹を考えた場合枝分かれしてる点が昔すぎるから) 2013/09/03 http://b.hatena.ne.jp/Midas/20130903#bookmark-160037550 Midas 「ラッセンはインサイダーアート。社会主義リアリズムの亜種」と書いた通り。宗教画は近代に『プロパガンダ』『アウトサイダーアート』へ分裂する。後者が稀に正統史に含まれるのは我々が人格を有すると信じてるから 2013/09/03 http://b.hatena.ne.jp/Midas/2

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    yuyol
    yuyol 2013/09/07
  • 「どや」と紳助は言った。 - ohnosakiko’s blog

    「どや、俺の引退記者会見。100点満点やったろ。解説したるわ。まずは相手に恩義があったということの強調や。恩義のある人だから無下にはできんかった。人として当たり前のことやないか。俺、「人として」「心」「感謝」各2回言ったわ、前半で。これ視聴者の気持ちをつかむ豆知識な。紳助、義理人情に厚いなと世間は思うやろ。ヤクザとつきおうとるのが悪い言われることは知ってんねん。だからバレんよう気ィつけてやってきたんやから。ほんまにどっから漏れたんかな。ま、俺の足引っ張りたい奴はぎょうさんおるから、それは今はおいとこ。でな、最初に「正直に話します」言うたからって、「内心はバレたらヤバいと思ってました」とか素直に言うてみ、「ヤバいと思ってやっとったんか!」て大バッシングに決まっとる。そやから「悪いと思ってなかった」で通さないかんねん。自分で悪いと思てることはせん紳助、義理人情に厚くて芸能界の「ルール」に疎い不

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  • 「ビギグギ」 - ohnosakiko’s blog

    三週間くらい前だったかもっと前だったか忘れたが、夫と喧嘩して殴った。 夫ではなく自分を。 夫と私が地元でつきあっている数少ない友人に、少し年上のTと同世代のMがいる。Tの店で私たちはよく顔を合わせる。TもMも独身で、年末年始に家に泊まりに来たりするくらいには親しい。 やや天然で思いついたことをそのままぶっきらぼうに口にする夫と、歯に衣着せぬ突っ込みタイプのTの間では、時々こっちがヒヤヒヤするくらいキツい冗談混じりの言葉の応酬がある。大抵は夫がやりこめられてエヘラエヘラしている。 T、Mと一緒にいる夫は私から見て、虐められるのを楽しんでいるようにさえ見える。 ある時、いつものようにTの店でMと飲むことになった。普段は時間の約束などしないが、たまたま帰郷中のKと一緒に来るというので、じゃあこっちは○時頃行くと伝えた。 夫はその日は留守番していると言っていたが、誘ったら気が変わったらしく一緒に行

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  • ラッセンとは何の恥部だったのか - Ohnoblog 2

    ※追記あります。 拙書を読んで下さった人から面白いメールをもらった。「ところでラッセンって何だったの?」という話(の内容とは直接関係ない)。 ‥‥ラッセンか。そう言えばいたなそんな人が。 ハワイの海やイルカの絵を描いているあのラッセンです。御存知ないですか。別に知らなくてもいいのですが。日向けのホームページに絵の画像がたくさんある。「あー、あのサーフィンショップとかに飾ってありそうなイラストか」と思い当たる人はいるだろう。もっともイラストじゃなくてアート、絵画として売られている。 こちらを見ると、絵以外のところでかなり評判が悪い。エコロジストのサーファー画家ということで売っているラッセンだが、ほとんど不良外人の扱いだ。 しかし、なぜラッセンの絵がそんなに人気があるのか。 日人ってそんなに海とイルカが好きだったのですか。 以下、その方の承諾を得てメールから抜粋(ちょっと長いです)。途中

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    yuyol
    yuyol 2010/10/29
    「ラッセンを買った人がウォーホルも評価するとは思えない」「ウォーホルの版画を買った人の何割かはコレクターになるかもしれないが、ラッセンを買った人はいつまでたっても単に「ラッセンを買った人」」
  • 小津と成瀬の「やれやれ」と結婚詐欺女 - ohnosakiko’s blog

    去年のことだが内田樹がブログに、小津安二郎の戦後の映画はほとんど「娘を結婚させる話」だと書いていた(こちらの記事で言及)。1950年前後から後のホームドラマは確かに、周囲の大人がよってたかって年頃の娘を何とか結婚させようとする話が多い。 一向に結婚する気のなさそうな娘にヤキモキする親、親に相談されて一肌脱ごうとする会社のおじさん、相談されたかされないかのうちに縁談話をもってくる親戚のおばさん、大人たちに反発する娘、娘に加勢する女友達……といった家族とその周辺の人間模様が、さまざまなバリエーションで描かれる。 戦後の一億総中流化幻想の中で増加したのは、会社勤めのサラリーマンと、恋愛結婚である。そこから、家柄のそう悪くない手堅い月給取りのところに嫁いで専業主婦の奥様になる人生設計と、「運命の相手」と出会い熱烈な恋愛の末に結ばれたいというロマンチック・ラブ志向が生まれる。 親としてはロマンチック

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  • 緒形拳の出たとても変わった映画の話・・・『セックス・チェック 第二の性』 - ohnosakiko’s blog

    緒形拳が亡くなりましたね。 最近ふと増村保造監督の映画をまとめて観たくなり、レンタルショップで7ほど借りてきた中に、若き日の緒形拳主演作があった。『セックス・チェック 第二の性』(大映、1968)という。ボーヴォワールの著作とは全然関係なく、原作は『オール讀物』に連載された寺内大吉という人の『すぷりんたあ』という大衆小説。 スポ根ドラマの中に半陰陽(インターセックス)というモチーフが組み込まれており、とてつもなく変な映画だった。 セックス・チェック 第二の性 [DVD] 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2006/08/25メディア: DVD クリック: 338回この商品を含むブログ (13件) を見る (以下、ネタばれあり) 宮路(緒形拳)は学生時代に名スプリンターと言われた陸上選手だったが、戦争で夢を絶たれやさぐれてしまい、今はホステスのヒモに甘んじる身。大学の同期

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  • 彼女に何か言えることがあるとしたら - ohnosakiko’s blog

    昔、恋人のいる人をすごく好きになってしまったことがあった。毎日その人のことを考え、どうしてもその人と付き合いたい、抱きしめられたい、キスがしたい、セックスしたいと思った。彼女がいてもいい、一回セックスできたらそれで満足とまで思い詰めた。 そしてついにその人に好きだということを打ち明けたら、あっさり付き合えることになった。でも恋人とは別れないという前提付き。 私はそれでもいいと言った。その時は当にそう思っていた。そして、その人に自分が性的に承認されたことに有頂天になっていた。 何度か一緒に事をしセックスをした。一緒にいる時、その人はとても優しかった。増々その人のことが好きになった。 だがそのうち、私は苦しくなってきた。彼女からこの人を奪いたい。この人のたった一人の人になりたい。私以外の人とはセックスしてほしくない。最初に「それでもいい」と思った前提はみるみるうちに崩れた。よくある話だと思

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    yuyol
    yuyol 2007/11/29
    愛されたいのに、愛される方向から逆に進んでしまうような行動をとる時って、自分もどっかで辛いって感じてるからだろうと思う。
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