久しぶりに『艦これ』のアニメの話をしましょうか? 「このタイミングでですか? 来年に劇場版が公開、二期も並行して制作中、ってのが決まってるんでしたっけ」 今だから、ということもないけど、最近は人と会うたびに話を聞かれることが続いていてね。 特に、アニメが終わってから田中Pがインタビューに出ていたことを意外とみんな知らないようなんだ。 「アニメ終了後のインタビュー記事というと、『Newtype』の……、5月号でしたか」 月刊ニュータイプ 2015年 05 月号 KADOKAWA/角川書店 2015-04-10 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 2015年4月10日発売 そう、それだ。 けっこう重要なことがいくつか書かれているんだけど、アニメ版の評価をするなかで、この記事があまり参考にされてないと感じていてね。だから相手に説明してみると、なかなかウケがいい
昨今大量に放映されるTVアニメーション作品。その中でも一際その表現にこだわりを見せる『血界戦線』『スペース☆ダンディー』『攻殻機動隊 新劇場版』といった作品に参加するBahi JD(バヒ JD)というアニメーターの存在はまだあまり知られていない。彼はオーストリアに在住する、弱冠23歳のフリーランスの外国人アニメーターだ。 インターネットを駆使し、オーストリアから日本の商業アニメ作品に原画マンとして参加しているという彼は、アニメ『坂道のアポロン』のとあるワンシーンを手がけ、コアなアニメファンの間でその名前をささやかれるようになる。 時間にすると数秒程度の、それもモブキャラクターが人を呼びかけるだけの何気ないシーンだが、人物たちの異様なまでの躍動感は目の肥えたアニメファンたちの注目を集めた。 Bahi JDさんはどのようにして、日本アニメとの関係をほとんど取り沙汰されないオーストリアという土地
トップ > TVアニメ好評放送中!『うしおととら』初代担当編集・武者正昭氏に連載当時の思い出を聞く!! ( 2015/08/05 ) TVアニメも好評放送中、完全版単行本の刊行も順調な、伝説のコミック『うしおととら』。その初代担当編集として、"新人"藤田和日郎に伴走した編集者の武者正昭氏に、当時の思い出や、作品の魅力について、お話をうかがった。 ――今回は『うしおととら』のテレビアニメ放送、完全版の刊行を記念してお話をうかがいにきました。 もう25年以上前のことですから、断片的には覚えていますが、前後関係は少しあやふやです。これ(完全版1巻に付属しているおまけ本。『うしおととら』試作段階のネームが掲載されている)も、見たかどうか覚えがないんだよね。たぶん、僕に見せる前に自分でにボツにしていたものだと思うんだけど...。 ――『うしおととら』が生まれるまでには、ものすごい苦労があったという話
<後編はこちら> アニメ業界はブラックか否か――。 『SHIROBAKO』は、アニメ制作会社を舞台にした異色の「アニメ業界もの」だ。主人公は新人の制作進行・宮森あおい。物語には、監督、作画、CGなど、さまざまなセクションの人物が登場し、テレビアニメを作り上げていく過程が描かれた。仕事にまつわる困難や喜びを、時にコミカルに、時に感動的に描写した本作品は、放映開始と同時に大きな話題となった。 今回登場いただいたのは『SHIROBAKO』をプロデュースした永谷敬之氏。 企画を取りまとめ、視聴者に届ける役割を担う永谷氏は、アニメ業界ものという未知の題材に苦心する。 ひとつ間違えば「業界のマイナスイメージ」になりかねない危険性。しかもアニメ制作会社P.A.Works社長・堀川憲司氏からは“リアル青春群像劇にしたい”というオーダーが届いていた。 ブラックで爽やか、二律背反のなかで「売れる商品」にするた
<前編はこちら> 「じつはこの作品が終わったら、アニメ業界を辞めようと思っていました」。 アニメ業界を舞台にしたテレビアニメ『SHIROBAKO』のプロデュースを務めた永谷敬之氏から、衝撃的な発言が飛び出した。 24歳のときにアルバイトから業界に入った永谷氏は、『新世紀エヴァンゲリオン』のプロデューサー大月俊倫氏の元で仕事を学んだのち、独立して会社を立ち上げた。 会社が掲げる目標の1つは「作品を10年運用する」こと。けれど自身には、30代後半になって業界に居続けることへの不安があったという。 「『SHIROBAKO』に教わった」と語る永谷氏の“心変わり”とはどんなものだったのか。 すべての仕事を続ける人必読の、発見と再起の物語。 1977年生まれ。広島県出身。株式会社インフィニット代表取締役。 スターチャイルド、バンダイビジュアルのプロデューサーを経て独立、株式会社インフィニットを設立。
※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 アニメ制作会社の群像劇をアニメにする―これまでまったくなかった題材ではないが、オリジナルTVシリーズとして展開する「SHIROBAKO」は前代未聞の企画だった。昨年10月の放送を前にした評判の中には冷淡な意見もあったが、いざ放送が始まると職業ドラマとしての評判が広がっていき、最終的に大喝采をえて今年3月に放送を終えた作品だ。「SHIROBAKO」はそうしたオンエア中の評判だけでなく、ビデオパッケージリリースについても同時期放送作品のなかで屈指の売れ行きを示している。当初は内容説明すら難儀だった作品が「売れる作品」になったのにはどんな理由があったのだろうか。そのマーケティングとクリエイティビティについて、本作のビデオメーカーであるワーナー
2015年6月19日(金) 『プラスティック・メモリーズ』アイラたちは幸せだからこそ切ない!? 原作&脚本・林直孝さんインタビュー! チェック ツイート 現在放送中のTVアニメ『プラスティック・メモリーズ』の魅力について、キャストやスタッフがリレー形式で語る連載企画。 第7回は、原作・脚本担当の林直孝さんの登場です! ■林直孝(はやし なおたか) MAGES.所属のシナリオライター。科学ADVシリーズなど、数多くの人気作を手がけ、本作で初のTVアニメ全話脚本に挑戦した。過去には『メモリーズオフ~それから~』などの人気美少女ゲームのシナリオも担当。 【#11までのあらすじ】 舞台は現代より少し科学が進んだ世界――。18歳の少年・水柿ツカサが就職したのは、人型のアンドロイド、 通称「ギフティア」を製造・管理する企業の一部署“ターミナルサービス”。彼に任された業務は、ギフティアの少女・アイラとパ
『神撃のバハムート』を筆頭に、『グランブルーファンタジー』や『ナイツオブグローリー』など、数々のモバイルゲームの企画・開発・運営を行うCygamesは、去る2015年3月10日に「アニメ事業部」を設立すると発表した。アニメ事業の強化を目的とし、アニメ制作および制作タイトルのIP展開に特化した部署となるようだ。 同社と言えば、過去にアニメ史上でも類を見ない一社提供としてアニメ「神撃のバハムート GENESIS」を手掛けたことも記憶に新しいが、今回のようにゲーム会社がアニメ事業部を設立するのは、まさに異例と言える。 そこで本稿では、Cygamesのアニメ事業部 事業部長である竹中氏にインタビューを実施。設立経緯を皮切りに、制作状況やマネタイズ、今後の展望など気になる内容を伺ってきた。 株式会社Cygames アニメ事業部 事業部長 竹中 氏 ――:本日はよろしくお願いします。じつは当媒体で今回
『アイドルマスター』サウンドチームに聞く楽曲制作の狙い。765と346の曲作りで意識したこと【周年連載】 あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中。 第23回は、特別編として2005年7月26日にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)がアーケード向けに稼働し、今年で10周年を迎えたコンテンツ『アイドルマスター』のインタビューをお届けします。 第1弾のアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』インタビューに続いて、第2弾では『アイドルマスター』の音楽プロジェクトに深く関わる中川浩二さん、内田哲也さん、柏谷智浩さんの3人にお話を聞いてきました。 【インタビューのお相手】 ・中川浩二さん(バンダイナムコスタジオ) 『アイドルマスター』のトータルサウンドプロデューサー。『オーバーマスター』、『シ
アニメ『アイマス シンデレラガールズ』1stシーズンを振り返る。フィルムに隠された伏線と緻密な設定とは【周年連載】 あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として展開中の“周年連載”。連載第21回は、特別編として2005年7月26日にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)がアーケード向けに稼働し、今年で10周年を迎えたコンテンツ『アイドルマスター』のインタビューをお届けします。 今回の『アイドルマスター』10周年企画では、3本のインタビューを予定しており、まずはアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』、続いて『アイドルマスター』音楽プロジェクト、最後に『アイドルマスター』全体のお話をうかがいます。 7月に2ndシーズンの放送を控えるアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』について、演出面に隠された意味やこれ
『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』が、4月よりTVシリーズとして放送されている。士郎正宗氏による原作コミック、押井守監督による劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、そして神山健治監督の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズに続く、第四の攻殻機動隊として企画され、2013年6月から2014年11月にかけて、劇場イベント上映およびパッケージソフトが発売された作品だ。 これまでの作品において、我々にとって主人公・草薙素子は超ウィザード級ハッカーであり、卓越した身体能力・戦闘力を持つ、公安9課のパーフェクトなボスだった。その若かりし頃とは……? 人は自分の想像しえないものには不安や不審を抱くものだ。 だがそれは、話が進むにつれキャラクターへの信頼につながっていった。これは間違いなく攻殻機動隊の世界であると。ビ
第1回、第2回、第3回と続いた本記事も今回で最後。最終回のオンエアが迫る現在の心境や、川瀬さんご自身が「アニメを作っている理由」などを伺った。 Profile 川瀬浩平 Kohei Kawase プロデューサー。ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社所属。『ナースウィッチ 小麦ちゃん マジカルて』『灼眼のシャナ』『ロウきゅーぶ!』『selector infected WIXOSS』など多くの作品のプロデュースを手がける。 企画発表時のさまざまな反応 —— 制作会社を舞台にしたアニメを作るとなったとき、周囲で色々な反応があったんじゃないですか。 川瀬 正直、業界中が注目していたと思うんですよね。視聴者のことはおいといてですけど(笑)。 —— (笑)。たしかに、アニメの編集やライティングを生業にする我々も興味しんしんでした。 川瀬 「いったい何をやるの?」っていうのは、あったと思うんで
第1回、第2回から続いて、『SHIROBAKO』メイキングを訊く第3回。シリーズ後半のエピソードや、本作の「お仕事アニメ」としての魅力について伺った。 Profile 川瀬浩平 Kohei Kawase プロデューサー。ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社所属。『ナースウィッチ 小麦ちゃん マジカルて』『灼眼のシャナ』『ロウきゅーぶ!』『selector infected WIXOSS』など多くの作品のプロデュースを手がける。 「こういうやついるよね」から生まれたタローと平岡 —— シリーズ構成の話に戻りますが、本作は前半がオリジナルアニメの制作、後半が原作つきのアニメの話になっていますよね。これは、始めからそうしようと思われていたのですか。 川瀬 最初からそういう構成になっていました。そうしたいと水島さんも言ってましたし、堀川さんもその方がバリエーションがあって面白いかもしれな
第1回から続いて、『SHIROBAKO』のメイキングを訊く第2回。本作ならではのシナリオの特徴や、タイトルの由来などについてお話を伺った。 Profile 川瀬浩平 Kohei Kawase プロデューサー。ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社所属。『ナースウィッチ 小麦ちゃん マジカルて』『灼眼のシャナ』『ロウきゅーぶ!』『selector infected WIXOSS』など多くの作品のプロデュースを手がける。 読んでも読んでも終わらないシナリオ —— シナリオ作りの際、各業界にリサーチなどはされたんでしょうか。 川瀬 シナリオ会議でキャラクターを決めるときにも、「あれをやりたい」「これをやりたい」って皆さんあるわけですよ。まず、どんな業界の話をやるかという整理もふくめてキャラクターを決め、それにまつわる話も決まったところで、該当するセクションの人間に、堀川さんや相馬さんがヒ
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