令和6年能登半島地震により被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧をお祈りいたします。
橘玲の『「読まなくてもいい本」の読書案内』を読んだので、感想とメモをまとめておく。 この本、タイトルは『「読まなくてもいい本」の読書案内』だが、実際には「読まなくていい本」はほとんど紹介されていない。紹介されているのは、当たり前の話かもしれないが読むべき本だ。他の読書案内本と異なっているのは、”こういう本は読まなくて良い”と、ばっさり切り捨てているところ。読むべきか・読まなくてもよいかの基準は、20世紀後半に爆発的に進歩した科学研究の成果に置いている。著者は、この時期に起きた科学研究の大幅な進歩を”知のビッグバン”、”知のパラダイム転換”と呼び、これ以前に書かれた本は(とりあえず)読む必要がないと言い切る。古いパラダイムで書かれた本は捨てて、新しいパラダイムで書かれた本を読もうという話だ。ちょっと乱暴な分け方ではあるが、1980年代に大学生だった私には案外納得できるものだった。学生時代に最
ドワンゴ社はKADOKAWA社のブランドカンパニーであるアスキー・メディアワークスより、「アスキー」ブランドのIT技術書を出版してきたハイエンド書籍部をドワンゴ社に引き継ぐとともに、ドワンゴ社との共同技術書出版の設立を発表した。 新ブランド名は「アスキードワンゴ(ASCII DWANGO)」。 ドワンゴ社は、技術者に向けた勉強会やイベントの開催を行ってきたが、さらなるエンジニア業界発展のためと、KADOKAWA社との経営統合のシナジー事業として、共同事業を行うと発表。 また、2015年春には、「The Art of Computer Programming 日本語版」再版と、ドワンゴ社所属のエンジニアによるC++11/14の文法と機能についての解説書を刊行する予定としている。 以下、リリースです。 IT技術書出版ブランド「アスキードワンゴ (ASCII DWANGO)」 立ち上げのお知らせ
「ユーザー任せじゃ駄目と思った」 「単純に一緒にすることない」 「もっと匿名性の世界を」 KADOKAWA・DWANGOの川上量生会長のロングインタビュー後編。ニコ動はユーザーが自由に創作し、交流する場として発展した。そこから川上会長が学んだこととは――。 「ユーザー任せじゃ駄目と思った」 ――ニコニコは、プロのコンテンツの二次利用やクリエーターの自由な創作の場として発展してきました。プロを大切にしようという考えはどうやって生まれてきたんでしょう。 その質問は難しい。(顔を手で覆い考え込む)わりと正直に答えると、音楽に関しては、ニコニコがはやったら、正直、これ日本の音楽産業がつぶれる可能性もあるなと思いました。そのときの筆頭株主はエイベックスで、道義的にやっちゃいけない。そうならないようにしようと思ったんです。UGC(ユーザーが自らコンテンツを作ることや、その仕組み)のコンテンツによってプ
KADOKAWA・DWANGOの川上量生会長へのロングインタビュー中編。「反アマゾン法があるフランスは、時代錯誤ではなく賢い」「グーグルやアップルだと、結果的にはクリエーターは儲からない」等々、持論は続きます。クリエイターも儲かるプラットフォームを模索し、川上会長が選ぶ戦略とは――。 「プロより素人が儲かるし、権利も強い時代」 ――ヒットメーカーが作るだけでなく、ネット上にはユーザーが作るコンテンツもあります。著作権はどのように機能しているんでしょうか。 著作権法の歴史を勉強するとわかるんですけど、著作権法って、権利者の権利を守るだけではない側面があります。作者がコンテンツの権利を何でも主張できることを制限する側面です。たとえば放送局に対する包括契約みたいな。誰か一人の権利者が反対すると何もできないということがないように、権利者を制限するっていうのが日本の著作権の仕組みでもあったんですよね
KADOKAWAと経営統合し、KADOKAWA・DWANGO会長に就任した川上量生氏(46)が朝日新聞のインタビューに応じました。出版とネットの融合で「クリエイターが儲かるプラットフォームを作りたい」と語る川上氏に、これからのコンテンツ産業や大型新サービス「ニコキャス」などについて聞きました。ほぼ全文を3回にわたりお伝えします。 「新旧世代の接点になるのがミッション」 ――経営統合後の動きとして、地方の書店でユーザー参加型のネット中継イベント「ニコニコ書店会議」を開いていますね。 イベントというのは象徴だと思ってるんですよね。リアルのイベントが面白いっていうことを強調するための象徴。普通は都心のね、すごく大きなお店がやっていたと思うんですよ。僕はそうじゃないと思っていて、地方でがんばっているんだけど、厳しい状況にある、地方のお店を応援したいという、そういうメッセージを伝えていきたいというこ
KADOKAWA・DWANGOは11月13日、経営統合前のドワンゴの2014年9月期通期決算とKADOKAWAの4~9月期決算を発表した。ドワンゴはポータル事業の拡大などで大幅な営業増益だった一方、KADOKAWAは営業赤字を計上した。 ドワンゴの14年9月期通期の連結決算は、売上高が前期比15.4%増の414億円、営業利益は49.9%増の31億9300万円だった。 niconicoを運営するポータル事業では、9月末時点のプレミアム会員が236万人に拡大。売上高が15.1%増の184億6900万円、営業利益は55.1%増の32億8200万円と大幅な増収増益だった。「ニコニコ超会議」などを展開するライブ事業は赤字だったが、モバイル事業の増益やゲーム事業の好調も貢献した。税支払いの増加で最終損益は3.2%減の21億9900万円だった。 KADOKAWAの14年4~9月期連結決算は、売上高が前年
Kindle対抗へ──ドワンゴが「i文庫」「読書メーター」を買収した理由、川上会長に聞く(1/3 ページ) ドワンゴが定番の電子書籍ビューワーアプリ「i文庫」と、読書履歴管理サービス「読書メーター」を買収した。同社は両サービスの買収を契機に、Amazonの「Kindle」など強力なライバルがひしめく電子書籍市場に挑戦し、新基軸の電子書籍サービスを構築する構えだ。 「Kindleに対抗するのは難しい」――同社の川上量生会長は言う。「閲覧ソフトの質でKindleに勝つことは最低条件で、さらに付加的な機能を付ける必要がある。そのためのブーストとして、一番の閲覧ソフトと、一番の書籍レビューサイトを買収した」。 KindleやiBookの劣化コピーではなく ドワンゴは2012年に電子書籍ビジネスに本格参入。「ニコニコ静画」(電子書籍)でコミックやライトノベルなどを販売してきたが、ここに来て電子書籍事
ドワンゴへの譲渡により存続が決まったRSSリーダー「livedoor Reader」ですが、サービス移管後は「Live Dwango Reader(ライブドワンゴリーダー)」に名称を変更することが分かりました。おい、なんだその名前は! ドワンゴによると、livedoor Readerがこれまで「LDR」という略称で親しまれてきたことから、サービス内容だけでなく、略称もそのまま使えるようにこの名前になったとのこと。 livedoor Readerはライブドア(現在はLINE)が開発・運営していたRSSリーダーサービス。10月1日にサービス終了を発表しましたが、その後ユーザーからの反響を受けてこれを撤回、ドワンゴに譲渡することでサービスは存続することが決まっていました。 advertisement 関連記事 【速報】「livedoor Reader」LINEからドワンゴへ譲渡決定 サービス継続
「明日から統合だけど実感なくて。もちろん作業自体はずっと前からあるんだけど、特に今そんなに思うことはないです」(ドワンゴ・川上量生会長) 9月30日にニコファーレで開催された「KADOKAWA×ドワンゴ統合記念会見」。明日10月1日に行われる両社の経営統合を記念したもので、既報のとおり、両社の初の共同企画「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」や、「ニコニコ超会議」の書店版「ニコニコ書店会議」などの実施が発表された。 ドワンゴの川上量生会長(左)と、KADOKAWA取締役相談役の佐藤辰男氏(右)。新会社では川上氏が会長、佐藤氏が社長をそれぞれ務める 経営統合について、新会社「KADOKAWA・DWANGO」で社長を務める、KADOKAWA・佐藤辰男取締役相談役は次のようにコメントした。「明日からは飯田橋のKADOKAWA本社ではなく、銀座のドワンゴがあるビ
電子書籍ビューワーの定番「i文庫」をドワンゴが取得。開発者の浅田さんはドワンゴの電子書籍開発チームに加わるという。 ドワンゴは9月25日、電子書籍ビューワーアプリ「i文庫」をNagisaWorksから譲り受けると発表した。開発者の浅田康之さんはドワンゴの電子書籍開発チームに加わる。 i文庫は2010年に初代が公開されたスマートフォン/タブレット向け定番アプリで、文庫本の読みやすさを取り入れたのが特徴。14年5月までに累計で40万以上ダウンロードされているという。 ドワンゴは「ニコニコ静画」でマンガなど多数の電子書籍コンテンツを扱っており、出版社との連携も進めている。 関連記事 芥川賞・直木賞の全候補作、冒頭部分をブロマガで無料公開 芥川賞、直木賞の全候補作の冒頭部分が試し読み用として「ブロマガ」で無料公開された。 無料で小説読める「ニコニコ連載小説」 「俺妹」「キマイラ」など 著名作家など
ドワンゴは9月26日、日本最大級の読書コミュニティー「読書メーター」を運営するトリスタの全株式を17億円で取得、完全子会社化すると発表した。 トリスタでは読書メーターのほか、音楽メーターや旅コレなどのサービスを展開している。ドワンゴは「ニコニコ静画」でマンガなど多数の電子書籍コンテンツを扱っている。 ドワンゴはこの前日、電子書籍ビューワの定番「i文庫」の取得を発表しており、この領域での動きを早めている。 関連記事 ドワンゴ、電子書籍ビューワー「i文庫」取得 開発者は電子書籍チームに 電子書籍ビューワーの定番「i文庫」をドワンゴが取得。開発者の浅田さんはドワンゴの電子書籍開発チームに加わるという。 目指すのは「本を媒介としたコミュニケーション」――読書メーター・赤星琢哉 さまざまに存在するWeb上の読書コミュニティーサービス。2008年オープンの「読書メーター」は、レビュー登録数が1000万
角川アスキー総合研究所が主催する「IP2.0研究会」が第1回公開研究会を7月29日に都内で開いた。座長であるKADOKAWAの角川歴彦会長を中心に、IP(Intellectual Property:知的財産)の将来について議論・提案していく。 昨年夏に発足した同研究会は、政府が作成したアクションプラン「知的財産政策ビジョン」を受けて、今後のIP戦略を議論・提案することを目的としている。まだ論点が明確でないもの、今はまだ表面化していないが近い未来に必ず直面する課題など、現時点で政策レベルでは盛り込みにくい問題点を洗い出し、専門家や事業者だけでなく、より多くの人と「IP2.0」の在り方を共有・検討していこうという試みだ。 プロジェクト発足にあたって、昨年8月に発表された角川会長名による趣意書では「従来とは質の異なる問題」「新たなパラダイムが求められる」事例として、(1)グローバル化が進む中で、
コンテンツ業界に大きな衝撃をもたらしたKADOKAWA(旧・角川書店グループ)とニコニコ動画の運営会社・ドワンゴの経営統合発表。計画は6月末のKADKAWAの株主総会で承認され、いよいよ出版や映画とネットを融合させた巨大コンテンツ会社が誕生することになる。 今回の統合の背景は、KADOKAWAの総帥である角川歴彦会長からドワンゴ・川上量生会長にアプローチをして実現したとされる。実際、角川会長の川上氏への評価は相当なもので、川上氏を新会社のKADOKAWA・DWANGOの取締役会長に抜擢。統合発表会見では「私はようやく、“天才”川上くんという若き経営者を手にした」というコメントまで出している。 角川会長が川上氏にこれほど高い評価を与えているのはなぜか? 普通に考えれば、ニコニコ動画という新しいプラットフォームを作り上げたセンスと能力にほれこんだというのが答えだろう。しかし、今回の統合にはもう
動画配信サイト、ニコニコ動画を運営する「ドワンゴ」の臨時の株主総会が3日開かれ、出版やアニメ、映画などを幅広く手がける「KADOKAWA」との経営統合に関する議案が承認され、ことし10月に統合した新会社が発足することになりました。 3日午前11時から都内で開かれた総会にはおよそ150人の株主が出席しました。 「ドワンゴ」は、ことし10月に角川書店で知られる「KADOKAWA」と経営を統合し、インターネットを通じたアニメや映画の海外展開などを強化することを目指しています。 総会では、会社側が「両社の資源を有効活用することが株主の期待に沿えるものになる」などと説明したうえで、経営統合に関する議案が出され、必要となる3分の2以上の株主の賛成を得て承認されました。 出席した株主からは「KADOKAWAが持つ老舗企業のよさをうまく取り入れて、一層の事業拡大を図って欲しい」などと言った、経営統合に前向
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