滋賀県の嘉田由紀子知事が、「卒原発」を掲げて「日本未来の党(未来)」結党を宣言し、小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一(生活)」は合流を即断した。他の中小政党も加わり、100人規模の候補者擁立を目指すというが、経済や外交安保、社会保障などの政策は未知数のままだ。嘉田氏の独特な雰囲気で有権者の支持を集めるのか、選挙目当ての「救命ボート」や「小沢隠し」といった批判を浴びるのか。 「実態を見ると小沢新党だ。小沢氏は、評判が悪くなると目くらましをして新党をつくる手法で今まで生き残った。嘉田氏はオブラートにすぎない。『脱原発』も小沢氏には生き残りのための手段なのではないか」 自民党の高村正彦副総裁は、未来結党表明から一夜明けた28日午前、党本部で記者団にこう語った。 確かに、未来結党には、小沢氏の関与が指摘されている。10月中旬に嘉田氏と会談して党首就任を要請。11月中旬、石原慎太郎代表、橋下