人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。右派系論者が、在日特権なる優遇制度の存在を主張することが度々ある。これらの主張はヘイトスピーチの域を出ないものが多いが、白先生は過去に、ある在日特権を目の当たりにしたのだという。 第16回:自分が目の当たり似した在日特権 国会で「在日特権」が取り上げられた。2月28日の衆院予算委員会分科会で日本維新の会の高橋英明氏が、在日コリアンには税制面の優遇措置といった特権があるのかと質問。国税庁(田原芳幸課税部長)は「対象者の国籍であるとか、特定の団体に所属していることをもって特別な扱いをすることはない」と否定した。国税庁が在日特権の存在を公式に否定したのはおそらく初めてではないだろうか。 その日のXでは「在日特権」がトレンド入りしていたが、自分が見た範囲で