菅改造内閣が発足したが、早い時点から野田佳彦の財務相留任が報じられていて、この時点で赤点がつく。榊原英資*1あたりを起用すれば面白いと素人考えで思ったが、菅直人がそんな人事をするはずもない。野田の留任はいかにも事なかれ主義の菅直人らしい判断だ。 前原誠司の外相就任も憂鬱で、かつて中国を刺激した発言を思い出す。あの頃、菅直人が前原誠司に不快感を示したことが、3年前の『論座』のインタビューに残っていて、前原はネオコン色が強いということかというインタビューの問いを菅は肯定していたが、その菅が前原を外相に据えたのである。 思えば代表選前に小沢一郎と組む構えを見せて菅直人を揺さぶった前原は、一連の政局で大きな果実を手にしたといえる。菅政権が失速した場合、幹事長も連帯責任を問われるから、次の総理大臣には岡田克也より前原誠司の方が近くなったのではないか。 経済財政相の海江田万里は、私の見るところ新自由主