東京オリンピック、札幌で行われた女子マラソンで、日本は一山麻緒選手の8位が最高で、2004年アテネ大会の野口みずきさん以来となるメダル獲得はなりませんでした。東京オリンピックの女子マラソンをめぐっては、東京から札幌への会場移転に始まり、コロナによる1年の延期、さらにはレース前日の夜に知らされたスタート時間の前倒しなど、日本代表選手たちは本番直前まで変更に次ぐ変更に翻弄される形となりました。 レース前の日の夜、突然の発表でした。 スタート時間を午前7時から午前6時に1時間前倒しするという発表でした。 理由は「気温上昇による選手の健康への配慮」。札幌ではオリンピックの本番前日まで30度を超える真夏日が17日間続き、6日に行われた競歩のレースでも棄権する選手が出ていました。 こうした突然に発表は2年前にもありました。2019年10月16日、IOC(=国際オリンピック委員会)が“東京の暑さ”を理由