北朝鮮の金正恩委員長が手術というニュースを食い入るように見るソウル市民(4月21日、写真:ロイター/アフロ) また、ソウル発のロイター電は、韓国の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」の情報として、「金正恩氏は、今月11日の党政治局会議に出席した後、香山郡の病院に向かい、12日に心血管系の手術を受け、現在も近くの別荘で療養中という」と報じている。 体型などから見て、心臓疾患であることは首肯できるが、入院治療の理由から新型コロナウイルス感染をいまだ排除できないのではないか。 なぜなら、「北朝鮮では新型コロナ感染者は出ていない」と公式表明している立場から、心血管系の手術と嘘の情報を流している可能性も否定できないからである。 この情報に対する関係各国(米国、中国、韓国)の当面の対応などについて考えてみたい。 各国共通の対応 各国は「この世界的なコロナ禍という事態に、こともあろうに金正恩氏の死と