「暗い夜のシーンは色情報が少なく、視覚的に目を引く画面作りが難しくなります。しかし『鬼滅の刃』では、戦闘が始まると鮮やかに発光する“全集中の呼吸”のエフェクトによって青い波や黄色い雷などの色彩が一気に溢れ出てくるんです。 あのエフェクトは作画・撮影・3DCGを複雑に組み合わせて表現してあり、単体でも目を引きます。しかしそれ以上に、視覚刺激の緩急のうまさが、見る人に大きなインパクトを与えた理由の1つだと思います」 作品の中でもとりわけファンが多い「炎」の表現 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開中PVより 非・戦闘シーンの気合いの入り方 また沓名氏は、派手なアクションだけでなく、何気ないシーンにもしばしば目を奪われたという。 「劇場版の冒頭の墓地のシーンでは、“撮影”の気合いの入り方に驚かされました。木漏れ日の表現を“作画”によってではなく、“撮影”の工程だけであそこまで繊細に表現できている
連続ワークショップ「アニメーションのイメージとはなにか」第2回 2020年代のアニメーションへ向けて 日時:2020年1月12日(日) 15:30~19:30 場所:早稲田大学戸山キャンパス36号館6階681教室 15:30~17:20 野村建太(映像作家/日本大学専任講師) 高瀬康司(Merca代表) 「『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の現場から考える」 17:30~19:00 土居伸彰(ニューディアー代表/新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター) 高瀬康司 石岡良治(早稲田大学准教授) 「アニメーションにおいて2010年代とは何だったのか」 19:00~19:30 野村建太+土居伸彰+高瀬康司+石岡良治 「パネルディスカッション」 第1部で御登壇いただく映像作家の野村健太さんは、片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』や『この世界の片隅に』に参加。『こ
演出家が振り返る東映動画(前編) ――黒田昌郎が語る、小田部羊一や高畑勲らと歩んだ日々黒田昌郎インタビュー 2019.10.11 2019年は、東映動画への注目が高まった年であった。国立近代美術館での「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」、そしてアニメーションスタジオを舞台にした朝の連続テレビ小説『なつぞら』の放送――。 『なつぞら』のヒロイン・奥原なつが、高畑勲監督と同期入社の伝説的なアニメーター小田部羊一氏の妻であり、女性アニメーターの先駆でもあった奥山玲子氏がイメージの源泉となっていることは、今では広く知られているだろう。関連する書籍や記事を目にした人は少なくないはずだ。 ただし、小田部氏と同期入社の演出家が、『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)の高畑監督だけでないことを忘れてはならない。『空飛ぶゆうれい船』(1969)『どうぶつ宝島』(1971)の池田宏監督、そして『
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