※1991年11月発行の同人誌『Vanda』4号の特集『ガンバの冒険』に寄稿した文章の再録です。『Vanda』は(故)佐野邦彦氏と近藤恵氏が編集発行した同人誌です。 カモメは歌う 悪魔の歌を 帆柱に 朝日は昇る けれど 夕陽は お前と仲間の髑髏を映す 強烈なインパクトとビジュアルイメージを持ったエンディング。『ガンバの冒険』は、この歌『冒険者たちのバラード』(軽快なサンバのリズムに乗ったオープニングと好対照だ)と共に忘れられない、TVアニメ史上の傑作の一つだ。個人的には『未来少年コナン』『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』と並んでTVアニメのベスト5に入る程好きな作品だ。 今回の特集の為に何年かぶりで見たのだが、やっぱりいい、スゴイのだ。今見ても少しも古さを感じさせないどころか、実に新鮮だ。躍動する画面の端々から、制作者たちの意気込みが伝わって来るのだ。 昭和50年(1975年)