19年ぶりの新設高専「神山まるごと高専」が4月、徳島県・神山町の地にいよいよ開校する。 完成を祝う竣工式では「慣れない」(寺田氏)というネクタイを締め、スーツに身を包んだ理事長の寺田親弘氏の姿があった。周りをずらりと囲むのは、地元町議会のベテラン男性議員たちだ。 実は神山まるごと高専の設立には、地元住民との衝突もあったという。学費の実質無償化を実現した奨学金基金の組成発表会見では、VTRを通じてこんな声が紹介された。 「東京の人にだまされてない?と、仲間内から言われました」(教員) 「『認可されるはずがない』同じ町民からの言葉が辛かった」(神山地域担当) 前編:未来の起業家を生む「木造校舎」。神山まるごと高専が初公開した教室、学生寮とは