スコープ管理とは、プロジェクトの目標を設定し、そのために必要な作業内容や成果物を決める手法を指します。社内の各部門がこれらを共有することで、タスク漏れを防止し、同じ目標に向かってプロジェクトに取り組めるので成功につながるのです。 なお、スコープ管理は、プロジェクト(作業)スコープと成果物スコープに大別されます。それぞれの概要を見ていきましょう。 作業スコープ 作業スコープ管理は、プロジェクトにおいてこなすべき作業範囲を明確にし、プロジェクトを成功させる手法です。 各工程の中で、どのような作業が求められるのかをあらかじめ明確化しておきましょう。これを怠ると、途中で予期せぬ工程が発生し、プロジェクトが計画通りに進まなくなります。たとえば、自社で新しいITツールを開発するプロジェクトの場合、以下のような工程が必要となります。 ■要件定義 ■基本設計 ■詳細設計 ■製造 ■テスト これらをさらに細