音楽ホール建設に使われる紙管。ラクイラ近郊の工場で製造される=坂茂建築設計提供音楽ホールの完成予想模型。ホールの横には教室も建設する=坂茂建築設計提供予定地となる路面電車の駅の骨組み。紙管を使った音楽ホールに生まれ変わる=伊中部ラクイラ、坂茂建築設計提供坂茂さん 【ローマ=南島信也】4月にイタリア中部を襲った地震の被災地で、8日から主要国首脳会議(G8サミット)が開かれるラクイラの復興支援のため、日本人建築家による音楽ホール建設プロジェクトが進んでいる。サミットの際に予定されている日伊首脳夕食会でも、麻生首相からベルルスコーニ伊首相に日本の支援策の一つとして伝えられる。 パリやニューヨークなど主に海外で活動する坂茂(ばん・しげる)さん(51)。紙管という紙製パイプを使う建築手法で知られ、阪神大震災の際も紙管で教会の集会所などを建設した。 学生が多く、アルフレド・カセッラ音楽院など音楽