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増田文学に関するchuunenhのブックマーク (83)

  • 私たちが勃起について語るとき起こりえるささやかな奇跡

    兄の家に恋人といった。 甥の誕生日だったからだ。 成長した顔をみたら小さい頃の兄にそっくりだった。 厩戸皇子顔の美男子だ。 バッキンガム・バックブリーカーの模擬をするなどして適当にあやした。 実父母も来ていて、ルイボステーを囲いしばし談笑した。 父の突起乳首や頭皮露出についての話題がピークアウトだった。 みな楽しそうでよかった。 帰途。電車。 恋人と互いの挙動について感想戦を繰り広げていた。 その中で驚愕の質問を投げかけられた。 「なぜ、あなたはずっと勃起していたの?」 寝耳に永久凍土が落ちてきたような衝撃だった。 「ぼくが、勃起? ハハン、冗談」 恋人はこちらがとぼけていると思ったようで、不快感をあらわにする。 「リトル・タニグチは、私のバッドボデーにご不満のようで」 どうやら恋人は私が義姉、実父に欲情したと誤解しているようだ。 違う。断じて違う。欲情どころか勃起もしていない。 そもそも

    私たちが勃起について語るとき起こりえるささやかな奇跡
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/20
    ぼくが勃起とか乳首から首とか基本構成はダジャレなのかな。
  • ​男、その他の乳について

    ​ 左乳首が左胸から去って二週間がたった。 特別な感傷を憶えることはない。 外では台風が猛威をふるっている。 がたがたとゆれるYKKのサッシは南国においても安寧をもたらす。 あれはこのバカンスに入る前の、クソ煩忙な日々のある夜のことだ。 私はクソ旧友とのクソディナーを取り付けて、クソ吉祥寺にクソ向かっていた。 「グッド・テイストな話、聞きたくないか?」 クソ友は頭がチンポになってしまったようで、ローションまみれになっていた。 「ハハン。うまい話には」 「穴(罠)がある。でも、今回のはマジだぜ?」 「話は後。とりあえず、乾杯だ」 杯を交わす。羊の小便と爪の垢の味がするビール。 クソ友のおいしい話はこうだった。 ・我今革新的性的事業没頭男子集団旗揚 ・汝性的潜在能力顕著者故我等集団参画渇望 ・幹部的存在発明試薬汝此試飲後絶大快楽巨大絶倫棒手中収成 「それで、お前さんは飲んだのかい。その薬とやら

    ​男、その他の乳について
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/20
    シスター・エマホイはピアニストか。キヨハラゲームは何だろ。クスリかな。アモンティヤードはシェリー酒か。どんな頭の中してるとこんな文章を書けるのか。
  • イケメンの姉

    姉はイケメンだ。かなりぶっとんでるし、ちょっとどうかと思うような行動に走ったりもするけど、総じてイケメン。性格は姉妹で正反対。私は人見知りで、基的にいつもおどおどしている。今までいろんな局面で何度も姉に助けられてきた。そんな姉への感謝の気持ちを綴りたい。 まずは小学校の入学式のこと。 うちは母が早く亡くなってる。私が5才になる年に喉頭癌でこの世を去った。姉は私より11才上で、私が小学校に入った年にはすでに高校生だった。 そんな姉が、私の入学式に母の代わりとして参加してくれたのだ。その時のスーツ姿がとても素敵だった。人指し指に緑色の翡翠の指輪をはめていて、それは母の形見だと教えてくれた。入学式の時の写真を見返すと、やはり姉は保護者の中で一人だけ幼げに見える。 姉は高校ではかなり目立っていた。たまに雑誌にも出てた。エルティーンという十代向けのファッション誌で、モデルみたいなことをしてた。私は

    イケメンの姉
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/19
    全体的にオッサン臭しかしないのだが個人的にはここ。「なんと、カリスマキャバ嬢になっていたのだ。当時の某歓楽街ではかなり有名な存在で」
  • Iさんについて

    職場で知り合ったIさんという女性の話。 うちの職場は繁忙期にデータ入力の短期アルバイトを雇っている。期間は3ヶ月で、毎年5人位が採用される。短期雇用なので学生が多いのだが、Iさんはその中のひとりだった。 Iさんは母親が日人で、父親はスロバキア人。両親がすぐに離婚してしまったので、父親に関する記憶はまったく無いらしい。 Iさんは18才までスロバキアで過ごし、日の大学に通うために都内に移住してきた。東京に住み始めて、今年で4年目を迎えた。 最初にIさんがオフィスに現れた時、僕ら社員の間で軽いどよめきが起こった。Iさんがめちゃくちゃ美人だったからだ。その場から完全に浮きまくっていた。ギャグ漫画の中に、一人だけ画風の違う美少女が混ざっているようだった。しかもIさんはただの美人ではなかった。かなり個性的なキャラだったのだ。 Iさんはかなり独特な日語を話す。最初に聞いた時は、シュールな現代詩みた

    Iさんについて
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/14
    プロポーズか、またプロポーズなのかと思って読んだら違ってよかった。
  • めちゃくちゃ好みの女を見かけた

    嫁さんから、 「卵買ってきて」 とメールが来たので仕事帰りに家の近くのスーパーに行った。 カゴにLサイズ10個入りの卵のパックを入れてレジに向かうと、列に並んでいる一人の女の姿に目を奪われた。 (めちゃくちゃ可愛い……) 目はくりくりっとしていて色白で、背は低くてその割に髪の毛がとても長くて、知的でどこかはかなげな雰囲気を漂わせている表情。 全てがオレの好み通りの女で、オレはすっかり惹かれてしまった。 たまにこのスーパーに寄るけれど、こんな女がいたならすぐに気づいていたはずだ。 最近越して来たんだろうか。近所に住んでいるんだろうか。 すると女はオレの視線に気がついたのか不意にこちらを向き、オレと目が合うとニッコリと微笑んだ。笑顔になると余計可愛らしい。 「あ、早かったんだね」 それは嫁だった。 「なんで買い物頼んだのにスーパーにいるんだよ」 「もっと遅いかと思って、急ぐものだけ買いに来たの

    めちゃくちゃ好みの女を見かけた
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/08
    探し求めていたのはおふくろの味だった的な。
  • 自走式彼女

    俺の嫁さんは自分で走る。特にプログラムされずとも、自分で考えて走る。 出会いは俺が二十八の時。働いている会社は新卒採用が全くなく、若いのが入らないので代謝が悪かった。その会社にしては珍しく新卒入社だった俺は、六年経てど部下はおろか後輩すらできず、ずっと続く「若手扱い」に辟易してた。そんなある日、自主退職者の補填として彼女が来た。当時二十七歳。見た目も少し近いが、雰囲気はシン・ゴジラに出てきた市川実日子まんま。会社が外資系だったこともあり、人事も面白みがないよりは風変わりな人材を好む傾向があったため、第一印象は「まためんどくさそうなのが…」という感じだった。 彼女は必要以上に人と馴れ合わないけれど、飲み会は割と顔を出す(ただし質問されない限り会話はせず、淡々と飲んでる)し、仕事は完璧なもんだから、一年たつ頃には「ちょっと変わったミステリアスな人」みたいなキャラで定着し、重宝される人になってい

    自走式彼女
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/07
    偽IMAXが嫌なら大阪に行くしかないことを説明している増田。https://anond.hatelabo.jp/20170902022654 これ書いたの彼女さん…ではないと思うが。
  • 『なんか結婚できた』へのコメント

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    『なんか結婚できた』へのコメント
    chuunenh
    chuunenh 2017/09/01
    読み直すと創作臭半端ないが、相当よくできた増田文学なのだろう。/ キーワードはトロント、埠頭の倉庫、マッサージ嬢、チケキャン、宝石の鑑定士。個人的には宝石の鑑定士が一番ありえなかった。
  • 会社にストーカーがいた

    もう何年も前に終わった話。 でも、同じことで苦しんでいる人のために書き残しておく。 ストーカー騒動の時に、しっかり対応してくれた会社には感謝している。 だから迷惑かけないように、多少フェイクを入れて書く。 個人や会社を特定するのは無理だろうけど、話の大筋は変わっていない。 会社に勤めていた時、社内にストーカーがいた。 その当時、私は経理系のパート。 ストーカーは、他部署の派遣だった。 会社は365日営業していた。 部署によっては平日だけのところもあれば、土日祝も営業しているところもあった。 そのため、経理も基は週7日営業でシフト制だった。 ストーカーの部署は、繁忙期だけ週7日営業をする。 そして相手の部署はフリーアドレスを採用していた。だから、座席を毎日自由に変えられた。 そういったこともあって、付け回されているのに気づくのが少し遅れた。 最初は、よく挨拶してくる人だなと思っていた。 経

    会社にストーカーがいた
    chuunenh
    chuunenh 2017/08/07
    同性愛オチかと思ったがそうではなかった。「1時間のうち40分も離席していた。」おいおい。
  • 透明人間

    もし透明人間になれたら何がしたいかな。 俺はやっぱり銭湯に行くだろうな。 ちょうどうちの近所に銭湯があるし。 たしか歩いて五分ぐらいの場所だったはず。よし、行ってみよう。せっかく透明人間になれたんだし。 で、喜び勇んで銭湯に行くんだけど、シャッターが閉まって貼り紙がしてある。どうやら潰れてしまったらしい。 参ったな。せっかく透明人間になれたのに。 でも俺はまだ諦めない。たしか隣の駅にも銭湯があったはず。Googleマップで調べてみる。うん、たしかにある。俺は電車に乗って隣の駅で降りて、すぐにまた銭湯に向かった。 あった!でもシャッターが閉まってる。また貼り紙。 『浴槽のメンテナンスで日はお休み』 ちくしょう、こうなったら意地だ。俺はまたGoogleマップを調べる。隣の駅にもその隣の駅にもそのまた隣の駅にも銭湯はある。でも行ってみたら、すべて閉店になっていた。 足がくたくたになってしまった

    透明人間
    chuunenh
    chuunenh 2017/06/25
    するっと読めるのは犯罪性向がないからだろうな。
  • JKが考える

    私はどこにでもいるJKなのだが、最近マックで級友から興味深い話を聞いた。現代日には「キモくて金の無いオッサン」という一群が棲息しているらしいのである。 キモくて金の無いオッサン。なんという悲しい呼称であろうか。属性がそのまま呼び名になっている。いくらなんでも投げやり過ぎやしまいか。我々がJKと呼ばれるように、頭文字を取ってKKOと呼んであげることは出来ないものか。それだけでずいぶんポップになるではないか。PPAPのように。 そんなことはともかく、私はキモくて金の無いオッサンという生物に興味を持ち、色々と調べてみたのだが、どうやら彼らは概ね37才以上で、家賃六万円以下のアパートに独りで暮らしていることが多いようだ。特段、人生に不真面目であるわけではなく、むしろ性格は小心で、毎日、与えられた仕事を粛々とこなすものが多い印象である。ただ、様々な能力が平均より少しずつ劣っていたり、運が悪かったり

    JKが考える
    chuunenh
    chuunenh 2017/06/19
    吾輩はJKである。名前はまだない。マックでよく話をするが真偽は見当がつかぬ。
  • 察しのいい女

    1 「起きろーー!」 娘の声に促されて1階に降りると、 夫が朝を用意してくれていた。 十八番のスフレ風オムレツに、 ベーコン、レタス、トマト、トースト。 目覚まし代わりに 淹れたてのコーヒーをすする。 「今日は休みなんだっけ?」 「そ。ぽっかりスケジュールが空いてね。 ま、いーかって。ジム行くことにした」 スポーツバッグを抱えて玄関を出て、 ジムへ向かう道……、から 途中で逸れて駅へ。 跨線橋の階段から最も遠い位置で電車を待ち、 人もまばらな車両に乗り込んで、 ポーチを取り出す。 車内で化粧するという行為を、 昔は全く理解できなかったけれど、 今は、その理由の一つだけは分かるようになった。 太陽から隔絶された数時間を先輩と過ごし、 駅ビルの寿司屋へ。 カウンターに並んで座り、 刺身をつまみにビールグラスを傾けながら、 先輩の変わらぬ……少し変わったかな?……横顔を見て、 人生は面白いと、

    察しのいい女
  • スクールカーストって、ほんと意味なかったな。

    ちょっと昔話になっちゃうんだけど、 付き合って欲しい。 俺が某芸大に入学したのは14年前。 大学時代っていうと、俺はふたりの男を思い出すんだ。 仮にA君、B君としようか。 ふたりは属してるカーストが違った。 A君は超イケてるグループの頂点。 B君は、ぼっち。 大学生にもなって、スクールカーストなんて無いって思う? いや、厳然とあったんだよね。 ちょっと特殊な環境だったのかもしれない。美大生とかならわかってくれるかな。一般の大学より閉鎖的なところがあるんだよ。少なくとも当時俺が通ってた学科はそうだった。 A君についていうと、彼はとにかく凄かった。映画監督志望で、誰もが一目置く同期のカリスマ。常に自信に満ち溢れてた。なんなら発光してた。全身から虹色のオーラを放ってたよ。生粋の遊び人で、次から次へとパーティーを仕掛けてた。 A君に遊ばれて捨てられた女が、学内に何人もいた。恋人を寝取られた男も複数

    chuunenh
    chuunenh 2017/04/19
    遊びまくってるだけで神格化されるとは相当レベルの低い大学だったのかな。
  • 就活によって虎にメタモルフォーゼしてしまった先輩の話

    サークルの先輩になるが、就活中にいろいろと思い悩んだ結果、とうとう発狂して虎にメタモルフォーゼしてしまった男がいた。 彼は極めて優秀な男で、幼少期からご近所でも評判の秀才だった。 大学も一流国公立に現役合格。 なので、彼自身としてもエリート意識というか、周りの奴らとはひと味ちがうんだよなーみたいな気分があった。 そんな彼だったのだが、就活をしている最中に突如失踪し、そのまま行方不明になってしまったのである。 失踪の一年後。 飲み会帰りで酩酊状態にあったわたしは、軽くリバースしようと思って路傍の植え込みに近づいた。 すると、そこから一匹の虎が何の脈絡もなく登場。 虎はガオーとわたしを威嚇したので、ビビった。 しかし、そのガオーをよく聞いてみると、そこには往年の先輩を思い出させるような音色が多分に含有されていたため、わたしは勇気を出して話しかけてみた。 「すみません。ひょっとして、先輩じゃない

    就活によって虎にメタモルフォーゼしてしまった先輩の話
    chuunenh
    chuunenh 2017/03/27
    小島アジコ先生が漫画化権を買いそうな話
  • 教師との恋愛という罪の告白

    先生と出会ったのは、わたしが中学生の時です。彼は大学院を卒業後、国語の非常勤講師として赴任してきました。わたしと1周りほど年が離れていて、身長は10cm程度高く、かわいい顔立ちをした、少し年齢不詳気味の人でした。 当時のわたしは、授業中は寝ているか、教科書の隅に落書きをしていて、学年下位をふらふらと彷徨っている、やる気のない生徒でした。そんなわたしに「やればできるから」と声をかけ、必死に授業に参加させようとする先生は、いかにも「教師になりたて」で。その熱い眼差しで見られる度に、わたしは居心地の悪い思いをしていました。どれだけ無視をしても「おはよう」と笑顔で手を振る先生、「わからないことがあればいつでも聞いてね」と教室を去る間際、席までわざわざ歩いてきて声をかけてくる先生。わたしは、彼の笑顔がどうしても嘘くさく見えて、大嫌いでした。 気持ちが変わったのは、制服のシャツが半袖に変わり始めた頃で

    教師との恋愛という罪の告白
    chuunenh
    chuunenh 2017/02/11
    いい。たぶんおっさんが書いているところも味わい深い。
  • 同窓会の帰り、おれはUFOにさらわれた。 気がつくと、おれは真っ暗なコッ..

    同窓会の帰り、おれはUFOにさらわれた。 気がつくと、おれは真っ暗なコックピットの後部座席に座っていた。 目の前には大きな台形の窓がぽっかり空いてて、そこに東京の夜景が広がっている。さっき飲んでた居酒屋も見える。 そして隣を見るとなぜかメグミさんが同じように座っている。 大学時代、ティム・バートンとか美味いラーメン屋とかについて語り合ってたメグミさんは、当時ゼミの山口先輩に惚れてて、おれは自分の浅い経験を棚に上げてはよく相談に乗っていた。ていうか密かに好きだった。 「メグミさん」と呼びかけると「あ、岡氏」と、同窓会で見たかわいい顔がこちらを向く。あれから10年経って、おれだってそれなりに恋愛に慣れたと思ってたのに、「また会ったね」と微笑むその顔を見ると、当時の恋心があたかも新人の顔して胸を締め付けてくる。そういえばまだ独身だったはずだ。 「岡氏もさらわれたの?」 「らしい。てかこれUF

    chuunenh
    chuunenh 2017/02/08
    メグミさんが宇宙人にさらわれたのではなく、宇宙人と添い遂げたという発想は珍しいのでは。
  • 西野カナとドンキホーテとインターネット。

    ドンドンドン、ドンキ、ドンキ、ホーテー 深夜2時。田舎のドンキホーテで俺は微分積分の公式をぶつぶつと唱えながら、カラコン売り場周辺を歩く。 バカみたいにでかい不自然な色合いのカラーコンタクト。派手な見た目の金髪ギャルがカラコンを一瞥し、バッコンバッコンとカラコンをほおりこんでいく。 ドンドンドン、ドンキ、ドンキ、ホーテー、とあの音楽が流れる。 安そうなぺらぺらのハロウィン衣装が半額になっている。 てらてらとした化学繊維。いかにも安っぽい。 クリスマス向けのコスプレ衣装も売っている。 安っぽい。また、少ししたら半額になるんだろうな、と思った。 ドンドンドン、ドンキ、ドンキ、ホーテー 深夜2時の田舎のドンキホーテで微分積分の公式を唱えると観客がバタバタと悲鳴をあげながら死んでいく。 そんな妄想を昔なんとなく思いついて、小難しい公式を覚えてるだけ口にしながら歩いていた。 インターネットを見る。ス

    西野カナとドンキホーテとインターネット。
    chuunenh
    chuunenh 2016/12/30
    繰り返される通知はドンキの居心地の良さから離れたくなくて震えているという隠喩なのでは
  • もちが禁止されてから10年が経った

    もう今では、を販売することも、自宅で作ることも所持も許されない。違反した人には、懲役3年以内の刑に処される。 禁止された理由は簡単。過去に多くの人がで喉を詰まらせ、が人を殺してきたからだ。 俺自身もまさかが規制されるとは思ってなかったが、様々な運動や事件が(規制派にとっては)うまくハマってしまい、が規制されることになった。 きっかけは、ある自治体が住民に対して、野外でのつきを禁止したことだった。 これは、表向きは集団中毒を防ぐため、とのことだったが、明らかにによる死亡事故の責任を負いたくない自治体の責任逃れだと批判が集まった。 この時の世論は、�「つきは日の伝統。できないのは残念だ」という思いがほとんどであった。 このニュースが全国ニュースで流れ、はてぶで炎上し始め、つき禁止はおかしい、伝統を守れ、という意見が流れ、抗議集会が各地で開かれることになった。 趣旨として

    もちが禁止されてから10年が経った
  • 夜の住宅街を散歩した話

    終電間際まで残業。俺は疲れた顔をして家までの道のりをとぼとぼと歩いていた。 足取りは重い。帰ったところで、頬杖をついて指でカツカツとテーブルを打ち鳴らしているか、トドのように大口を開けながらいびきをかいて眠るしかいないからだ。どちらを想像しても、気が滅入っていた。結婚したてのころは帰宅時にいつも玄関で出迎えて笑顔を見せてくれたのに。5年目となるとしょうがないのか、と諦めている気持ちもある。 しかしながらそんな家にまっすぐ帰る気にもならず、かといって居酒屋に入って一杯引っ掛けるような気力もなく。 せめてもの抵抗、と、コンビニの角を曲がり、遠回りをすることにした。 夜の住宅地は面白い。 もう3年近く住んでいる街なのに、まったくの他人のようなよそよそしさがある。 ふと油断するとすぐに迷ってしまうようなおそろしさがある。 子供のころはよく「冒険」と称して近所を歩き回っていたっけ。 歩いている間

    夜の住宅街を散歩した話
  • 昔くのいちを助けたことがある

    その頃東池袋に住んでいた。2008年ころのことだ。 週末の、もう土曜だったか金曜だったか忘れたが、とにかく次の日が休みの日だった。 赤羽からでた最終列車。池袋に到着。下車すれば大いなる酔客の群れ。上り階段に座り込む男。イチャイチャする初老の男女。「お持ち帰り」を狙う若い学生。 タクシー乗り場には長蛇の列。ストリートミュージシャン。人いきれ。8月末の暑苦しい夜のことだ。 喧噪を尻目に帰路につく。向原付近のビルの谷間に、くのいちがいた。正確に言うとエアコンの排気ダストの蔭にもたれ込んでいた。 あの例のお約束の、裾の短い装束。あわてて小刀を携えるが、私が一般人だとすぐに認識して警戒を解き、去るように眼で促す。 私はこの時点で此奴はコスプレでやってるんじゃあない、ガチだ、と認識した。それだけの説得力が、彼女のその少ない仕草から充分に伺い得たのだ。 読者諸君は「まさか」と思うだろう。しかし諸君のなか

    昔くのいちを助けたことがある
    chuunenh
    chuunenh 2016/10/14
    くのいちのいのちを救ったのか。
  • お前が憎い

    http://anond.hatelabo.jp/20160728000910 お前は今まで心の底から渇望したことがないんだろう。そして、求めても得られず、何年も苦しんだことがないのだろう。あまつさえ、お前にとっての「プラスマイナスゼロ」になるために、ただ「ふつう」になるためにゴミのような境遇から這い上がらなければならない人間のことなど何も気にかけていないのだろうな。 俺はそれが許せない。 お前のように、何も求めずとも得てきた人間。 健康的な精神、健康的な肉体、趣味友達、親、彼氏、社会的な成功、生きる理由などなくても生きられる暖かい暖かい生活をして生きたお前。 俺は憎悪する。 お前の境遇そのものではない。その境遇にあって何も感じず、その無知から軽い気持ちで他者を見下す前をこそ憎む。 お前が不幸になったときはゲラゲラと笑ってやろう。お前の子供が入院したときは鉢植えの橙百合を贈ろう。 それま

    お前が憎い
    chuunenh
    chuunenh 2016/07/29
    身の上話がないところが非常に良い。具体的に何が辛かったのか書かれていたら、これほど共感は得られなかった。