Ongaku no komyunikeshon ni kansuru genshogakuteki, shakaigakuteki kenkyu (honbun)
本稿は、日本においてノルベルト・エリアスの暴力論がどのように受容されたのかについて明らかにすることを目的とする。エリアスは、1969年まではほとんど知られることのなかった社会学者である。その彼が1970年代以降ヨーロッパをはじめ、日本においても受容されるようになったのはどうしてなのか。またその過程においてエリアスの暴力論はどのように受け取られたのか。本稿はこうした疑問に対して、日本におけるエリアスの暴力論についての論文等を参照しつつ、大まかな受容の流れを解釈しようとする試みである。 Diese Studie ist über den Akzeptanz in Japan für die Theorie von Norbert Elias. Norbert Elias, ein Soziologe in Europa, ist als Forscher der Gewalt und des
「閉ざされた人間」の死――ノルベルト・エリアスの「死の社会学」を題材として 澤井敦 初出:慶應義塾大学三田社会学会『三田社会学』創刊号、1996年、37−51ページ 1.死の社会学 2.文明化と死 (1) 肉とナイフ (2) 力の独占、死の隔離 3.「閉ざされた人間」の死 (1) 「内面」をおおう鎧 (2) 関係の死 4.死の〈共同性〉、生の〈関係性〉 (1) エリアスとアリエス (2) 〈関係性〉と意味 5.現代社会と死 1.死の社会学 『病院で死ぬということ』(1990)、『大往生』(1994)のベストセラー化を例にひくまでもなく、近年、マス・メディアを介して、人々の関心が「死」に注がれるようになっている。「死の社会学」はどうかといえば、これまた近年、わが国でも注目すべき研究があらわれてきている(内田 1987;島 1991;市野川 1991,1994など)。とはいえ「死の社会学」とい
第35巻第4号 『立命館産業社会論集』 2000年3月 13 文明化過程としての社会構成 −ノルベルト・エリアスの社会学的想像力− 市井 吉興* ノルベルト・エリアス は, 『文明化の過程』 ( )を発表することによっ て,彼の社会学的営為を開始することとなったが,彼がヨーロッパの社会学界で注目を集めるように なったのは,戦後,しかも 年代からである。なかでも,エリアス社会学の独自性が評価されるよ うになるのは,戦後の社会学理論の先駆的理論家であるパーソンズの構造=機能分析に対する「アン チ・テーゼ」のひとつとして注目されたことにある。しかし,エリアスとパーソンズは,彼らの代表 作が著わされた 年代の時代状況を共有しており,それゆえにエリアスのパーソンズ批判は, 「社会 秩序」,「個人と社会」という社会学理論のアポリアに対するアプローチの差異に向けられる。そこ
I may define the sociology of art as follows : The sociology of art is a science which reveals the social structure, social function, and styles of art in relation to social structure, social change, cultural structure, and cultural change. In a sense the sociology of art which is a branch of the sociology of culture may be the sociology of symbols or the sociology of communication. Sociologists h
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