認知症関連コーナー「小さな本棚」(川崎市立宮前図書館提供) 誰でも利用できる公共図書館はシニアの利用が増えている。シニア向けのコーナーやイベントを充実させたり、認知症の疑いのある利用者への対応に取り組み始めたりするところも出てきた。 【図表】寝たきりにならないために! 年代別の目標歩数はこちら * * * 50代半ばで早期退職した男性(58)は、2年ほど前に関東地方から長野県へ移住した。「出勤のない生活は楽です」と話し、公共図書館をよく利用するという。会社員時代に担当した人材育成の経験を生かし、その関連の教材づくりの仕事を引き受けている。 「もともと本が好き。仕事の調べもので公共図書館へ行けば資料は全部ある。大学があるところなので専門書もそろっており、ここに移住したのは図書館も理由の一つ。図書館のコンシェルジュも優秀で、よく相談にのってくれる」 男性はこう話し、地方の移住先を決めるには