首都圏地盤の食品スーパーいなげやを連結子会社にすると発表したイオン。これまでもイオンは、いなげやの株式の17%を所有する大株主だったが、11月をメドに出資比率を51%に引き上げる。 その後、2024年11月にはイオングループの食品スーパーのユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)と経営統合する予定だという。 物価上昇の影響を大きく受ける食品スーパー業界でいま、何が起こっているのか。 いなげや合流後の新USMHは国内トップシェアに USMHは食品スーパー国内2位、いなげやが合流した後の新USMHは、業界1位のライフコーポレーションを抜いて、国内トップシェアとなる。特に新USMHは首都圏の大手食品スーパー、マルエツ、カスミ等を統合しているため、いなげやを併せて首都圏での存在感は圧倒的なものとなる。 全国展開するイオンは、営業収益9兆1000億円をさまざまなセグメントで構成