2008-10-20 ■日本の法人負担は高くない - 政府税調 下にあるような棒グラフを盾に「日本の法人税は国際的にみたらまだまだ低いので、このままでは企業が海外に流出してますます税収入が減ってしまうし、国内の雇用も落ち込んでしまう。したがって、もっと法人税率を下げるべきだ」といった議論を、竹中平蔵や経団連や御用学者やみのもんたが耳にタコができるほど繰り返しているが、個人的に欧州で企業経営やM&Aに携わった(七転八倒した)経験をした者として、どう考えても、日本の企業の公的負担や公的縛りが欧州に比べて重かったりきつかったりするとは思えなかった。少なくとも製造業に関する限り。欧州企業の社会保障負担比は日本よりはるかに高いし、解雇もとても難しい。解雇する場合にもほんの数年しか雇用していない社員にも大変な額の退職金が支払われる。人一人を雇用することは、人一人とその背後にいる人々の人生に責任を負うこ