一歩足を踏み入れると、木目調の内装にアンティーク家具が並ぶ洗練されたデザインが目に飛び込んできた。ひきたてのコーヒーのよい香りも漂ってくる――。ソフトバンクグループの孫正義社長がほれた「シェアオフィス」が、いよいよ日本に上陸する。 米シェアオフィス運営大手のWeWork(ウィーワーク)は2017年7月、ソフトバンクグループと合弁で日本法人を設立。同社はその翌月、ソフトバンクが中核のファンドなどから44億ドル(約4930億円)を調達したことを発表した。ウィーワークの企業評価額は200億ドル(約2兆2400億円)との現地報道もあり、米国ではライドシェアのウーバー・テクノロジーズや民泊のAirbnb(エアビーアンドビー)に次ぐ「ユニコーン企業」(評価額の高い非上場ベンチャー)として知られる。 営業をいっさいかけずに大半の契約が成立 2月1日、東京・六本木のアークヒルズサウスタワーに日本第1号オフ