TL;DR Goのerrorは外部エラーを表現するもので、利用者(ライブラリならアプリケーション開発者、アプリケーションならユーザー)に入力値や環境の不備を伝える目的で存在している 一方で、開発中のソフトウェアが思っていたのと違う挙動を示した場合、その調査にはソフトウェアの特性によって異なるツールを使い分ける必要があり、一筋縄では行かない 両者を分けて考えることで、よりよいエラーハンドリングへの議論が初めて進められると考える 背景 Goのerrorがスタックトレースを含まないことは度々Goの欠点として挙げられます。たしかに、一度作ってどこかにデプロイしたソフトウェアがバグっており、スタックトレースがないせいでその原因調査に手間取ったことは筆者も一度のみならず体験しています。 一方で、(しばしばベテランのプログラマから)エラーはノイズを含むべきではないと主張されることも少なくありません。 2