名古屋市教育委員会は20日、緑図書館(緑区旭出1丁目)の女性トイレで5月に盗撮目的のカメラが発見されたと発表した。指定管理者として図書館の運営にあたる「ヴィアックス」(本社・東京)の元社員が設置を認めており、愛知県警が捜査している。 市教委によると、5月3日午前11時ごろ、緑図書館2階の女性トイレのタンクの下にカメラがテープで貼り付けてあるのを女性スタッフが見つけ、警察に通報した。カメラは取り外して事務室に保管していたが、警察官が到着する前に行方がわからなくなっていた。 6月、同僚の男性スタッフが警察の事情聴取に「当日の朝にやった。興味本位だった」と設置を認め、カメラを廃棄したことも認めたという。ヴィアックスはこの社員を懲戒解雇にした。 市教委は再発防止策として、緑図書館のトイレの近くの廊下に監視カメラを設けたほか、図書館で不審物が見つかった場合の対応マニュアルを新たに作成したという。