ハリルホジッチが、国内組の代表合宿でゾーン・ディフェンスの基礎とも言えるロープを使って選手間の距離感を学ばせる練習をしていた事で、Twitterの戦術サッカークラスタがにわかに盛り上がりました。 欧州では中学生レベルの初歩的な練習を、わざわざ国家代表トップの選手にやってくれるハリルホジッチの熱意に感謝すると同時に、ザックが途中で匙を投げた繰り返しではないかという情けない気持ちも湧き上がって来るわけですが、何故そこまでゾーン・ディフェンスを浸透させようと涙ぐましい努力をするかというと、今のサッカー戦術のほぼ全てが、ゾーン・ディフェンスからの派生型で成り立っているという厳然たる現実があるのです。 確かに、今ではゾーン・ディフェンスそのものの戦術は少なくなってはいますが、ドルトムントのゲーゲンプレッシングにしても、バイエルンの0バックディフェンスにしても、ポジションのセットはゾーン・ディフェンス