(左)4日午後9時=繁華街に人が集中(右)11日午後9時=私鉄などの再開で帰宅が始まり、繁華街の人出は少なめ=NTTドコモ提供 東日本大震災が発生した翌日(3月12日)未明の東京都心部で夜間人口が通常より大幅に増えていたことが、NTTドコモが携帯電話の交信状況から推計した人口分布データで分かった。交通網のまひで自宅に帰れず、都心の勤務先などで夜を明かした「帰宅難民」が大量に発生した実態が裏付けられた。 震災直後は携帯電話がつながりにくくなったが、通話の有無と関係なく、ドコモの無線基地局が携帯電話の接続先を確認する交信を利用。交信した携帯電話の数を基に東京23区と周辺の500メートル四方ごとの人口を1時間ごとに推計した。 データによると、震災当日の3月11日午後9時は新宿などの繁華街に集まる人が通常より大幅に少なかった。この日は金曜日で夜の繁華街は普段はごった返すが、11日は一部動き出した私