中国が経済活動の本格再開を目指し厳格な新型コロナウイルス規制を突然解除したものの、本土でコロナ感染が急増し、その影響で国内の商品市場が混乱している。 中国有色金属工業協会硅業分会は21日発表した資料で、感染激増がソーラー企業のサプライチェーンに短期的な影響を与えていると説明。ソーラーパネルに使用されるウエハーを製造する多くの企業は操業を縮小しており、生産能力の6-7割で生産しているメーカーもあるという。 隆基緑能科技を含む一部の再生エネルギー関連企業は生産維持のため、感染防止策として従業員の外部との接触を基本的に遮断する「バブル」方式で工場を稼働させているという。 影響は石炭市場にも及んでいる。中国のシンクタンク、マイスチールによると、鉄鋼業界で使用される原料炭の生産量は鉱業の中心地である山西省で半減し、炭鉱10カ所で生産を停止し、31カ所で生産を減らしている。炭鉱作業員はバブル方式で働い