高齢者に広がっている虫歯「根面う蝕(こんめんうしょく)」の原因は、菌が作る酸で歯が溶けることに加え、歯に元から存在するタンパク質分解酵素の活性化も原因であることを、東北大学大学院歯学研究科の高橋信博教授(口腔生化学)らが明らかにした。虫歯の進行を抑える「フッ化ジアンミン銀」や、お茶に含まれるカテキンなどが酵素の働きを抑制することも分かった。 根面う蝕はわずかに茶色になることもあるものの、あまり目立たない。痛みがほぼないが、あっという間に進行し、ある日突然歯が折れたり割れたりする。年を重ねて歯ぐきが下がり、露出した部分の歯が狙われる。歯が黒くなり、徐々に進行する小児や成人の虫歯とは異なり、その発症のメカニズムはよく分かっていなかった。 歯は3層構造になっており、一番外側の硬いエナメル質の下にある象牙質、セメント質といわれる2つの部分は軟らかい。エナメル質は歯の見えている部分では厚く、根っこに
ほてりや不眠など女性の更年期の症状を改善する効果が認められているホルモン補充療法について、治療に携わっている医師にどのくらい活用しているか聞いたところ、過去1年間に実施した医師が半数に満たないことがNHKがインターネットで行ったアンケートで分かりました。 ホルモン補充療法は、ほてりや不眠、気分の落ち込みなど女性の閉経前後の時期にあらわれる更年期の症状を改善する効果が国際的に認められていますが、日本では海外に比べて活用が進んでいないと指摘されています。 NHKは先月、この治療法がどのくらい医療現場で活用されているか調べるため、専門医の助言のもと医師を対象にしたアンケートをインターネットで行いました。 その結果、更年期症状のある患者を診ることがあると答えた産婦人科や内科などの医師479人のうち、ホルモン補充療法を過去1年間に実施したと答えた医師は48%で、半数に満たないことが分かりました。 そ
110歳以上の特に長寿の人たちについて、血液を詳しく調べると、通常の人にはほとんどない特殊な免疫細胞が多く含まれることを理化学研究所などが突き止めました。長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。 その結果、110歳以上の人たちの血液にはがん細胞などを攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」が多く、中でも、特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20代から70代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということです。 特に長寿の人たちでは感染症やがんなどに対する免疫が強く働くことで、健康が維持されているとみられ、研究グループでは今後、「CD4陽性キラーT細胞」がどのような役割を果たしているのか明らかにしていきたいとしています。 研究成果は科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版に発表され、長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。 理化学研
自民党は、終末期医療のあり方を規定した新法作成の検討に入った。終末期医療を巡っては2012年に超党派の議員連盟が尊厳死法案をまとめているが、本人の意思に反して延命措置が中止されることへの懸念が根強い。同党は、法案を抜本的に見直し、継続的に本人の意思を確認するなど手続きに力点を置いた新たな法案への練り直しに着手。与野党各党の賛同も得て早ければ来年の通常国会への提出を目指す。【酒井雅浩】 末期がんや老衰により回復の見込みがない患者に対し、人工呼吸器の装着や人工透析などの延命治療を施すのは、患者の苦痛や家族の介護負担などを考慮すると必ずしも患者のためにならないとの考え方がある。一方で、現行法では医師の延命措置の中止が刑事責任を問われる恐れもあり、医療従事者を中心に法整備を求める声が出ていた。
[東京 14日 ロイター] - 「2025年問題」と呼ばれる壁に日本が突き当たるまであと7年半。2025年には、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、国家というコミュニティーにとって未踏の領域に達する。 高齢化に伴う医療費や介護費などの社会保障費の急増が懸念されている。 「国民の健康寿命が延伸する社会」の実現を掲げる厚生労働省は、男性で約9年、女性で13年弱とされる「要介護期間」(平均寿命と健康寿命の格差)を縮小すべく、病気や介護の予防と健康管理に向けた取り組みを推進している。 ──関連ブログ:日本人と死の覚悟 ──関連ブログ:続・日本人と死の覚悟 <弱っても死ねない> 健康寿命を延ばすことは確かに大事だが、良いことばかりでもない。京都市伏見区の社会福祉法人「同和園」付属診療所長で医師の中村仁一氏は「弱っても死ねない身体づ
2014年04月24日 小記事:加齢による感情欠落は脳疾患の始まり? 生物は歳をとるごとに様々な機能が衰えていく。ヒトの脳も例外ではなく、記憶力の低下や記憶の喪失などが加齢による脳障害の兆候として捉えられる。この度、アメリカ国立老化研究所(NIA)のLenore J. Launer博士らによって、感情の低下している高齢者は脳が縮んでいることが分かった。このことは、感情の低下は記憶力の低下と同様に脳障害の兆候として捉えられる可能性を示している。 感情の低下は高齢者には一般的に見られる。彼らは、平均76歳の4354人の認知症を患っていない人々を対象に、MRIによる脳の検査と同時に、興味の喪失、感情の喪失、活動性の低下、やる気の低下、在宅傾向など、アパシーの症状を測る質問を行った。 すると、2つ以上の症状を持つ人々は1つ以下の人々に比べて、脳の灰白質容積が1.4%、白質容積が1.6%少ないことが
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