[ワシントン 28日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 欧米の反トラスト当局が、大量の個人データを抱え込む企業の問題で足並みをそろえ始めた。欧州連合(EU)欧州委員会のベステアー委員(競争政策担当)と米司法省のデラヒム反トラスト局長は共に、個人情報の集中が競争阻害に使われている可能性を懸念している。 利益をデータに頼っている米フェイスブックFB.OやグーグルGOOGL.Oの親会社アルファベットのような企業に逆風が吹くかもしれない。 こうした巨大ハイテク企業の競争阻害については欧州委員会の方が先行しており、アルファベットに50億ドルの制裁金を科した実績がある。しかし米司法省も遅ればせながら、より厳しい態度で臨む必要性を検討している。 個人データの収集問題に関して言えば、欧米当局の考え方が既に一致している。デラヒム局長は28日のイベントで、巨大ハイテク企業にとってデータは競合他社を締