日本は地震が多い国である。大震災を引き起こすような規模の地震も少なくない。大規模な震災において、太陽光発電システムにはどのような状況が生じたのか、どのように安全で、一方で、どのように被災したのか。今回のシリーズでは、住宅用を中心に太陽光発電システムのオーナーで構成する特定非営利活動法人(NPO法人)である、太陽光発電所ネットワーク(PV-Net:東京都文京区)による調査結果や提言などを紹介する。 熊本地震による住宅用太陽光発電システムの被災調査の結果から、接続箱やパワーコンディショナー(PCS)に関する内容を紹介する。 被災した住宅の屋根に固定された太陽光パネルが健在だった場合、日中は発電し続ける。パネルから送電ケーブル、接続箱を経由して、PCSに発電電力が流れる。この経路が被災によって損傷していると、直流の発電電力による二次災害につながる恐れがある。 こうした二次災害を防ぐ手法として、接