この左のグラフは人口レベルでのマスク着用の効果を示していて、PNASという雑誌に出た論文の推定値です。世界各国の着用率と実効再生産数(※)を元に、横軸は着用率、縦軸は着用率によって実効再生産数を何%下げていたか、3つのモデルで見ています。 ※一人の感染者あたりの二次感染者数の平均値。1を超えると感染拡大し始める。 100%着用していると、何もしていない時よりも3割ぐらい実効再生産数が落ちることが示されています。 日本では85%ぐらいの着用率だったので、2割強落ちてきたと考えられています。 政府が「マスクを外していいよ」と言っても日本の人は全員はずすわけではない。それでも屋内空間で外す人が若い人を中心に増えています。 着用率が4〜5割仮に落ちるとすると、実効再生産数は少なく見積もっても10%は下がります。これまで2割下げていた効果の約半分を日本では手放しつつあるのです。 日本の緩和のやり方、
アメリカで広がる新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」について、CDC=アメリカ疾病対策センターは、国内で新たに感染した人のおよそ9割がこのウイルスに感染しているとする最新の推計を発表しました。 アメリカのCDCは、3月11日までの1週間に、国内で新型コロナに新たに感染した人のうち、89.5%がオミクロン株の「XBB.1.5」に感染しているとする推計を発表しました。 前の週の87%と比べるとわずかに増加し、去年(22年)12月以降、感染者に占める割合が上昇し続けています。 一方、アメリカで新たに報告された感染者の数は、今月8日の時点で一日平均およそ2万4000人と、1月以降、減少傾向が続いています。 また、今月8日の時点で▼新たに入院する患者の数は一日平均およそ2800人、▼死者の数は一日平均およそ270人で、いずれも1月以降、おおむね減少する傾向が続いています。 アメリカ国内
アメリカで急速に広がるオミクロン株「XBB.1.5」について、感染した場合の重症度は直前まで主流だった「BQ.1」系統と変わらないとみられるとする初期の分析を、アメリカCDC=疾病対策センターが公表しました。 新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」は、去年12月ごろからアメリカで急速に広がり、最近では国内で新たに感染した人の8割に上ると推計されています。 CDCは、去年11月からことし1月の間にニューヨーク市で新型コロナに感染した人のうちおよそ9100人について、「XBB.1.5」と、直前まで主流だった「BQ.1」系統で、患者の状況を調べた報告書を公表しました。 それによりますと、感染した人のうち入院した人の割合は ▽「XBB.1.5」で7.3%、 ▽「BQ.1」系統で6.4%となりました。 また死亡した人の割合は、 ▽「XBB.1.5」で0.8%、 ▽「BQ.1」系統で0.6
アメリカCDC=疾病対策センターは25日、感染が急拡大しているオミクロン株の「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対し最新のワクチンの追加接種で、発症を防ぐ一定の効果があるとする分析結果を公表しました。 アメリカではオミクロン株の「XBB.1.5」による感染が先月から急拡大し、今月21日までの1週間に新たに感染した人のうち、49.1%が感染していると推計されています。 CDCは先月から今月13日にかけて、新型コロナの検査を受けた人のワクチンの接種状況などを調べ、「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対して現在、承認されている最新のワクチンがどの程度、効果があるか分析しました。 その結果、従来型のワクチンを複数回、接種したあと、オミクロン株の「BA.5」に対応する成分を含むワクチンを追加接種した場合、追加接種しない場合と比べてXBB系統のウイルスによる発症を防ぐ効果は
米疾病対策センター(CDC)の新型コロナウイルス対応チームは25日、オミクロン株派生型「BA・4/BA・5」に対応する米ファイザー・独ビオンテックおよび米モデルナのワクチンの追加接種が、米国で急拡大している新たな派生型「XBB」と「XBB・1・5」についても発症を抑制できるとする調査結果を発表した。写真は、CDCのロゴ。2021年3月19日に米ジョージア州・アトランタで撮影。(2023年 ロイター/Carlos Barria) [25日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)の新型コロナウイルス対応チームは25日、オミクロン株派生型「BA・4/BA・5」に対応する米ファイザー・独ビオンテックおよび米モデルナのワクチンの追加接種が、米国で急拡大している新たな派生型「XBB」と「XBB・1・5」についても発症を抑制できるとする調査結果を発表した。
2023年1月現在、日本は第8波の真っ只中にあり、感染者も増え続けています。 新しい変異株が流入することで、さらに感染者の増加につながる可能性があります。 現在の日本や海外での変異株の状況についてご紹介します。 日本では現在もBA.5が主流日本での変異株の移り変わり(https://covariants.org/より作成) オミクロン株が世界に現れたのは2021年11月ですが、約1年経過した現在もオミクロン株の亜系統が99.9%を占めており、オミクロン株以外の系統の変異株はほとんど見つかっていません。 日本では、第6波が起こった2022年1月頃からオミクロン株BA.1が主流となり、その後BA.2に置き換わり、第7波の初期からBA.5に置き換わっています。今も日本ではBA.5が半分以上を占めているという状況です。 東京都の変異株の割合の推移(東京都. モニタリング項目の分析. 令和5年1月5
新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ「XBB」というウイルスは、免疫をすり抜ける力が強い一方、症状を引き起こす力は高まっていないと見られるとする分析結果を東京大学などのグループが発表しました。 この研究は、東京大学医科学研究所の佐藤佳教授が主宰するグループ「G2P-Japan」が査読を受ける前の論文として公開しました。 グループによりますと、ワクチンを接種したあとにオミクロン株の「BA.5」に感染した人の血液を使って「XBB」の特徴を再現した人工的なウイルスに対する免疫の反応を調べたところ、「XBB」に対する中和抗体の働きは「BA.5」に対する場合と比べ18分の1にとどまりました。 一方、感染した人から取ったウイルスをハムスターに感染させる実験では、「XBB」に感染した場合の肺の炎症や損傷の度合いは同じオミクロン株の「BA.2.75」と同じ程度で症状を引き起こす力は高まっていないとみられ
米疾病対策センター(CDC)が30日に公表したデータによると、直近の週の国内の新型コロナウイルス新規感染者のうち、オミクロン株派生型「XBB.1.5」による感染が40.5%を占めたと推計されることが分かった。ニューヨークで5月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid) [30日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)が30日に公表したデータによると、直近の週の国内の新型コロナウイルス新規感染者のうち、オミクロン株派生型「XBB.1.5」による感染が40.5%を占めたと推計されることが分かった。前の週からほぼ2倍となった。 XBBによる感染と合わせると44.1%。24日までの週ではXBB.1.5による感染が21.7%、XBBによる感染が4.2%だった。 専門家によると、米国で感染者数や入院者数が増加している10州のうち7州が北東部にあり、同州でXBBによる感染が増加
新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、国内でも検出される割合が増えてきている「BQ.1.1」などの新たな変異ウイルスに対して、飲み薬の効果が確認できたとする実験結果を東京大学の研究グループが発表しました。 この研究は東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授らのグループが行い、医学雑誌の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。 研究グループは、患者からとった、免疫からより逃れやすいとされる「BQ.1.1」と別の変異ウイルス「XBB」の増殖を抑えられるか、さまざまな治療薬を使って実験しました。 その結果、飲み薬の「ラゲブリオ」と「パキロビッド」、それに点滴で投与する抗ウイルス薬「レムデシビル」では増殖を抑える効果は、当初広がった従来型のウイルスや「BA.5」に対してと同じ程度だったことが分かりました。 一方で、人工的に作った抗体を投与する抗体医薬は、いずれも効果が著
新型コロナウイルスは瞬く間に世界に広がり、各地で独自の変異を繰り返した結果、世界中から様々な変異株が報告されています。現在新型コロナウイルスの遺伝子情報は主にGISAID Initiativeに登録され、そのデータは迅速に公開され誰でも自由に利用することが可能となっています。 この表は2024年1月20日から2024年2月20日の間における各国のゲノム登録数の多い順になっています。流行中の亜型について最も多いものから順にそれぞれ主系統、第2系統、第3系統として掲載しました。 各国の新型コロナウイルスの流行状況を比較する事はできませんが、各国で流行している変異株の動向の、より精度の高い情報提供を行いたいと思います。(covSPECTRUMのデータによる) ・東京都は5月8日より定点医療機関当たりの患者報告数になりました。(東京都感染症週報) covSPECTRUMのデータを基に集計
第8波の入り口に入りつつある。 専門家はこう指摘します。 新型コロナウイルスは感染力の強い新たな変異ウイルスが出るたびに、感染拡大の波を繰り返してきました。 そして今、また、オミクロン株の「BQ.1」「BQ.1.1」や「XBB」と呼ばれる変異ウイルスが、主流である「BA.5」と入れ代わるように増え始めています。 新たな変異ウイルスの重症化リスクは? ワクチンの効果はある? わかってきたことをまとめました。 猛威振るった「BA.5」 割合が世界で減少 国内でこの夏猛威を振るった「第7波」の感染拡大を引き起こしたのは、オミクロン株の「BA.5」でした。 その「BA.5」はいまでも世界中で最も多い状態が続いていますが、徐々に割合が減少してきています。 特にアメリカでは、CDC=疾病対策センターによりますと、「BA.5」は、8月20日までの1週間では86.5%だったのが、10月29日までの1週間で
東京都は27日、「XBB」と呼ばれるタイプの新型コロナのオミクロン株の新たな変異ウイルスが、都内で初めて確認されたと発表しました。 都は27日、モニタリング会議で新型コロナのオミクロン株のうちの複数のタイプのウイルスが組み合わさった「XBB」と呼ばれるタイプの新たな変異ウイルスが6件確認されたと発表しました。 都によりますと「XBB」は10月17日時点で検疫で7件検出されていましたが、都内での確認は初めてだということです。 「XBB」はシンガポールなどで感染が広がっているウイルスで、シンガポールでは先月中旬には感染者全体の17.3%だったのが、10月中旬には60.7%を占めているということです。 一方、重症度については現時点で分かっていないということです。 都内の変異株の発生状況を調べる東京iCDCの賀来満夫所長は「シンガポールなどで局所的に増加しているものの、世界的に優勢となる兆候は見ら
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