何か偉そうに断定的なタイトルを付けてしまいましたが... "本の保存" に関する話の第2弾です。 前回に記した様に、電子書籍のDRM(著作権保護の仕組み)は全般的に強化されつつあり、それに応じて様々な問題が生じている、または今後生じる可能性があります。 過去にも何度かDRMの影響について個別のサービスに関して記した事はありましたが、今回改めて全体的に整理してみます。 まあ結局、電子書籍の長期保存がいかに難しいか、を記す内容になっています。 では本文です。 まず、DRMの強化によって利用者の利益になる様な事は、基本的には何一つ無いと思われます。 不利益になる事に関しては、機器登録が必要になる, インストールするソフトが大掛かりなものになる, ソフトの異常が発生する率が高くなる など色々と挙げれますが、何と言ってもその最たるものは、本の寿命が短くなる事でしょう。 と言う事で、本の寿命について具
12月27日、東京・虎の門の文科省で第3回電子書籍の流通と円滑化に関する検討会議が開かれ、出席した出版社たちは終始に渡って著作隣接権を要求にした。 「著作権者個人では、海賊版被害の対応はしきれない」、「半永久的な流通が可能なデジタル出版物の権利者をフォローし続けられるのは出版社だけ」と力説した。 その一方で、漫画家の里中満智子氏は「1、2人だけで運営するような中小出版社が多い日本で、果たして著者の権利の集中管理は可能なのか。著作権者としては、これまで零細出版社による作品を持ち逃げや踏み倒し、勝手に原稿をよそに売られるなど様ざまなことをされてきた現状がある」と危惧。ただ、「大きな出版社が集まって権利の集中管理をするということはいい事だと思う」と一定の評価もした。
2010年11月12日 手を上げて電子出版を担当 ――その経緯4 どうやって著者の方に利益を確保してもらうか Tweet ここのところ続けている、電子出版編集ネタを。 昨日は電子書籍のトピックスを追ったが、今日は私の実作業のことなど。 さて、私は自ら手を上げて電子出版を試行することにしたわけだが、手掛けるのは電子雑誌ではなく電子書籍だ。 電子雑誌は「現状では」成り立つのがほぼ不可能な案件なので(このあたりの考察は以前のエントリーを読んでください)、近寄ると社内政治のスケープゴートにされる危険性がある。役員からキツく命令されない限り、関わりたくない(笑)。 電子書籍を発行すると決意して、まず著者のことを考えた。「この現状で、どうやって著者の方に利益を確保していただくか」という点だ。 紙の書籍の場合、1冊出して著者に入る印税は、もちろんピンキリだが、出版社が赤字を引っ被る最低部数の初版発行のみ
出版社が「電子化」に過剰反応する理由 何年かぶりにいきなり電話をしてきたと思ったら、そんな話か。顔を見せにきてから言うことなんじゃないか――十年ちかく前に出した拙著(初版のみで再版なし)を電子化(PDF)して友人のサイトで販売したいという申し出を、その版元の社長(編集長)に電話で伝えたところ、返ってきた答えはとどのつまりそういうことだった。 不義理をしていたことはたしかなのでそれはごめんなさいとか何とか謝った記憶があるのだが、さきの言い草にカチンときてしまったぼくは、そのときはお互いに移動中だった慌ただしさもあって、また電話をするということだけを約束してどちらからともなく電話を切ってしまった。 相手はぼくが不義理をしていたことに不機嫌になったのではなく、「電子化」という言葉に過敏に反応したのは手にとるようにわかった。顔を付き合わせないで電話で話していると険悪な空気というのはだんだん濃厚にな
自分が持っている本を裁断して電子書籍化する、いわゆる「自炊」を行う人に向けた裁断機の刃の切れ味を復活させるサービスなどが提供され始めていますが、裁断済みのバラバラになった本を売買できる「裁断本.コム」というサイトが開設されました。 要するに、電子書籍化したい本を裁断してスキャン後、そのまま捨てるのはもったいないので、同じようにして電子書籍化したい人向けに裁断済みの本を売ることができればいいのではないか?というシンプルなアイディアなのだと思いますが、果たして成立するのでしょうか? 詳細は以下から。 Saidanbon.com|裁断本.コム TOPページ 8月27日に開設された「Saidanbon.com(裁断本.コム)」によると、同サイトは本のISBN(国際標準図書番号)を入力するだけで出品できるサービスだそうです。 残念ながら現時点ではテスト向けに管理人が出品したコミックセットなどしか出品
断裁機により、裁断したコミック12,000冊です。 主として、コピー機でのコピー用、または、ドキュメントスキャナーでPDF化するためのものですのでお間違いようお願いします。 スキャンしたデータをPDFにすることで、iPadやkindleなどに入れてどこへでも持ち運んで読むことが出来ます。 12,000冊あれば、一生コミックに困ることはないでしょう! 早い者勝ちです! タイトル例(もちろん、他にも大量にあります) 三銃士事件帖、ALGO!、Dr.スランプ、HUNTERxHUNTER、Hにキスして!、if、SingleS、Sister Princess、SO YOUNG、SPEED、SUNFLOWER、tactics、We are the WORST!、WORST、愛のメディシンジャー、アカギ、アカギ悪魔の戦術、板垣恵介の激闘達人列伝、インフィニティ、兎、うろつき童子、エンジェルハ
同人誌を電子書籍化し、iPad/iPhoneの専用アプリに配信するサービス「emes -えむえす-」を、同人ポータル「Circle.ms」が始める。 同人ポータルサイト「Circle.ms」を運営するサークル・ドット・エムエスは8月6日、同人誌を電子書籍化し、iPad/iPhoneの専用アプリに配信するサービス「emes -えむえす-」で、同人誌の配信受け付けを始めた。 同人誌の原稿を、専用アプリ「emesCatalog」(10月にAppleに登録申請)向けコンテンツに変換、「iTunesStore」に登録・課金申請するサービス。「自作同人誌を世界に配信できる」としている。 同人誌の販売価格は作家が決められ、有料配信の場合、初期費用は無料。売り上げの4割を作家に、3割を同社に配分する(残り3割はAppleの手数料)。来年7月末まではキャンペーンとして、作家に5割配分する。 無料配信の場合は
IEC 62448:2009(E) specifies a generic format for multimedia e-publishing employed for e-book data interchange among data preparers and publishers, satisfying a number of publishers requirements: revisable, extensible and heterogeneous logical structure. This second edition cancels and replaces the first edition, published in 2007 and constitutes a technical revision. The main changes with respect
「男の娘」が商標出願されていることが分かり、話題になっている。出願した企業・未来少年はその意図について、「自社で『男の娘』を用いた電子コミックを制作するのが目的で、他社に対して権利を主張するのが目的ではない」と説明している。 「男の娘」(おとこのこ)が商標出願されていることが分かり、7月29日ごろからネットで話題になっている。出願したのは、電子書籍やモバイルコンテンツ、ゲーム開発を手掛ける未来少年(名古屋市)。同社は出願の意図について、「自社で『男の娘』を用いた電子コミックを制作するのが目的で、他社に対して権利を主張するのが目的ではない」と説明している。 男の娘とは、女装した男性や、女の子にしか見えないような男性(主に2次元キャラ)を指す言葉で、2008年ごろから使われ始めたとされる。今年4月には男の娘情報の専門雑誌が創刊されたり、テレビ番組で特集されたりと、注目が高まっている。 未来少年
『ブックビジネス2.0』が発売されましたね! ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系 作者: 岡本真,仲俣暁生,津田大介,橋本大也,長尾真,野口祐子,渡辺智暁,金正勲出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2010/07/16メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 562回この商品を含むブログ (53件) を見る 自分も遅ればせながら本日、購入してきました(まだ読んでいません(汗))。 この本に限らず何かと電子書籍・電子図書館が話題になることが最近多いですが、今月の三田図書館・情報学会の月例会も角川書店の新名さん、『出版流通合理化構想の検証』等の著書でも知られる湯浅先生のお二人を招いての、電子書籍関連のテーマについての会でした。 演題:再編される出版コンテンツ市場と図書館の役割 概要: 新しい電子書籍リーダーの発売が多くの関心を集めています。また,文芸書の新刊が電子
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