滋賀県長浜市の宿泊施設が、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシの人たちの宿泊を拒否する記述を施設のホームページ(HP)に掲載していたことがわかった。県は、正当な理由なく宿泊を拒むことを禁じた旅館業法に抵触する恐れがあるとして、11日付で行政指導を行った。施設は同日、記述を削除した。 【動画】墓地に並ぶ遺体袋、がれきだらけの町…ウクライナの現実 施設によると、2月26日にHPに「ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊受け入れを停止します」「ロシアのウクライナ侵略に対して反対を表明します」などと記載した。削除までの間、ロシアとベラルーシの人から宿泊の申し込みはなく、実際に拒んだ事例はなかった。施設の担当者は「侵攻に抗議する意図でHPに記載したが、もう少し慎重であるべきだった。行政指導を重く受け止める」と話している。