日本には数え切れないほどの鉄道廃線跡や遺構があります。ただし廃止から時間が経過している場合は、雑草や木々の成長、道路整備、区画整理などによって往時の姿が失われるケースも。廃線跡を見つけるために、深い藪を分け入ったりする必要もあるほどです。 一方で、自治体や地域・企業などにより、訪問しやすいよう整備されている場所もあります。今回はその中から、神秘的かつ比較的手軽に訪れることができる人気の廃駅、「三河大草(みかわおおくさ)駅」を紹介します。 【エモい!!】三河大草駅跡の位置&「田口線」を走った電車 ぜんぶ見られます!(写真) 愛知県新城(しんしろ)市にある旧三河大草駅は、現在のJR飯田線 本長篠駅から北へ、三河田口までを13駅13.6kmで結んでいた「豊橋鉄道田口線」の駅です。田口線は、名刹・鳳来寺への参拝客輸送や、奥三河の木材を輸送する目的で、1927(昭和2)年に設立された田口鉄道を前身と